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8Kテレビ開発向けプラットフォームを東京エレクトロン デバイスが販売開始

 東京エレクトロン デバイスは、8K/120Hz映像に対応したテレビなどの開発向けに、FPGA搭載プラットフォーム2製品を11月26日より販売開始した。ターゲットは、8K対応製品を開発する液晶テレビや有機ELテレビメーカーのほか、放送機器や医療機器のメーカー、デジタルサイネージ販売会社など。2017年度までで2.5億円の売上を目指す。

TB-KU-060/115-ACDC8K

 「inrevium」(インレビアム)ブランドの新製品で、解像度がフルHDの16倍となる8K4K(7,680×4,320)映像の処理装置やLSI開発に利用できるプラットフォーム。Kintex UltraScale FPGA搭載の「TB-KU-060/115-ACDC8K」と、Artix-7 FPGAを搭載する「TB-A7-200T-IMG」の2種類のベースボードと、HDMI 2.0やDisplayPort 1.2、12G SDIなどの映像入出力に対応したFMCカードを用意。

 いずれもザイリンクスのリファレンスデザインに対応。開発する環境に合わせた8K映像の入出力評価やIPの評価が行なえ、トータルコストを抑えながら製品を早期に市場投入できるという。8K映像の評価だけでなく、高速トランシーバを使用したインターフェイス評価環境としても活用できる。

 20nm Kintex UltraScale FPGA搭載の「TB-KU-060/115-ACDC8K」は、DDR4 SDRAM(2,400Mbps)を64bit幅で2系統搭載し、広帯域のデータバッファが可能。広帯域のデータ入出力を可能にするGTHトランシーバや、7個のFMCコネクタ、4系統のSFP+ソケットを備える。

 Artix-7 FPGA XC7A200T搭載の「TB-A7-200T-IMG」は、ビデオ系のアプリケーション評価がすぐに行なえるという。

(中林暁)