ニュース

ESS、ダイナミックレンジ140dBを実現した新フラッグシップDAC「ES9038PRO」

 米ESS Technologyは6日(現地時間)、オーディオ機器やレコーディングスタジオ向け機器などでの使用を想定した、フラッグシップDACチップの新PROシリーズを発表。主力モデル「ES9038PRO SABRE DAC」は8ch DACで、業界最高というダイナミックレンジ140dBを実現している。

ES9038PRO SABRE DAC

 「ES9038PRO SABRE DAC」はBDプレーヤーやDAC付きプリアンプ、AVアンプ、ホームシアター機器などでの利用を想定。8ch DACとして使用時の全高調波歪み率は-112dB。特許を取得している32bit HyperStreamDAC技術を用いて、高音質と低い全高調波歪み率を実現。

 DSDのデコード機能や、8つのプリセットフィルタ、モノラル/ステレオや電流/電圧モードの出力カスタマイズなども可能。

 これ以外にも、32bit 8ch DACとして、ダイナミックレンジ129dBで全高調波歪み率は-120dBの「ES9028PRO」や、ダイナミックレンジ124dBで全高調波歪み率は-110dBの「ES9026PRO」もラインナップする。

 他にも、低ノイズ/ドロップアウトのレギュレーター「ES9311」を発表。SABRE DACとシームレスに接続できるというもので、低ノイズのバンドギャップ・リファレンスや、低ドロップアウトのバッファ、過電流や過熱保護回路などを含んでおり、採用する事で出力デカップリング・コンデンサが不要になるという。

ES9311

(山崎健太郎)