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ゼンハイザー「HD 800S」披露。TIDAL対応再生アプリや、VRゲームの3Dオーディオも

 ゼンハイザーは、「CES 2016」に合わせて正式発表したフラッグシップヘッドフォンの「HD 800S」を披露した。また、DLNAやロスレス音楽ストリーミングのTIDAL(日本では未サービス)などにも対応するiOS/Androidスマートフォン用の無料再生アプリ「CapTune」や、新たな3Dオーディオ技術「AMBEO」のデモも行なっている。

「HD 800S」を披露

 「HD 800S」は、オープン型ヘッドフォン「HD 800」の後継機となる、同社フラッグシップモデル。56mmドライバを搭載したオープン型という特徴を踏襲しながら、音質の改善とバランス接続対応を強化。3mのバランスケーブル(XLR4)が同梱される。ドイツ ヴェデマークのゼンハイザー本社で製造を行なう。CES会場では、ヘッドフォンアンプ「HDVD 800」と組み合わせて試聴でき、現行機のHD 800との比較も可能。日本では2月上旬発売で、実売約20万円となる。

HD 800S
HD 800S(左)とHD 800(右)の比較
試聴用の機材
密閉型の上位機「HD 630VB」
非圧縮ワイヤレス伝送の「RS 175」(手前)と「RS 185」(奥)

TIDALやAirPlay/DLNA対応再生アプリ。VR映像と楽しむ3Dオーディオも

 ゼンハイザーが2月にGoogle PlayやApp Storeで無償提供予定のスマートフォン用音楽再生アプリ「CapTune」も体験可能。イコライザで好みの音楽設定を保存できる。

CapTuneの再生画面

 iOSデバイスなどとAirPlayが可能なほか、Android端末とはDLNAで連携可能。ネットワーク音楽配信サービスと連携できるのも特徴で、ロスレス配信の「TIDAL」を含む、様々なサービスに対応する。

 再生対応ファイルはiOS/Androidで異なり、AndroidはMP3、AAC、FLAC、OGG、WAV。iOSはMP3、AIFF、AAC、WAV、Apple Lossless(ALAC)をサポートする。Android 4.1.2以降と、iOS 8以降の利用を推奨。

CapTuneのアイコン(左下)
接続するヘッドフォンを選択
ストリーミングサービス向け機能
TIDAL用の設定画面

 3Dイマーシブ(没入型)オーディオの新しい技術「AMBEO」のコーナーも用意。AMBEOは、VRゲームの音声や、音楽レコーディング、放送などのコンテンツでの利用を想定したもので、9.1chレコーディング/ミキシングの音源により、ヘッドフォンで実空間のように様々な方向から音が聴こえるようにするというもの。

 CESのブース内に、OculusやGear VRといったヘッドマウントディスプレイを装着し、VRゲームの「EDEN」でAMBEOの音声を楽しめるコーナーなどを用意している。

AMBEOの体験ブースには順番待ちの長い列ができていた
VRヘッドセットとAMBEOでゲームなどを体験可能

(中林暁)