ニュース

ラトック、4種類のバランス出力が可能なDSD 11.2MHz対応ヘッドフォンアンプ

 ラトックシステムは、フルバランス回路を内蔵し、バランス/シングルエンド(アンバランス)合わせて5種類の出力に対応した据え置き型USB DAC/ヘッドフォンアンプ「RAL-DSDHA5」を3月下旬より発売する。価格は6万円。

RAL-DSDHA5

 11.2MHzまでのDSDと、384kHz/24bitまでのPCM音源に対応したUSB DAC/ヘッドフォンアンプ。入力はUSBと光デジタルに対応し、4つのバランス出力方法(端子は3系統)と、シングルエンド出力が利用可能。2月13日に東京・中野サンプラザで開催される「ポータブルオーディオ研究会(ポタ研) 2016冬」にも出展する。

 バランス出力は、同社が推奨する2.5mmモノラルジャック×2の「RALモード」と、AKシリーズに採用されている2.5mm 4極の「AKモード」のほか、別売のソニー製変換アダプタ「PC-262S」(生産完了)×2を併用することで、ソニー製のバランス対応ヘッドフォン「MDR-Z7」などとの接続が可能になる「SONY互換モード」も用意。さらに、XLRバランスのヘッドフォン出力も備える。左側のXLR端子は、シングルエンドのステレオ標準コネクタを備えたコンボジャックとなっている。

 DACチップはESS製の「ES9010K2M」を搭載。高精度水晶発振モジュール2基を備え、回路はフルバランス構成。DSD再生はDoP方式で、foobar2000やAudirvana Plusなどを使って再生できる。USB接続時の対応OSはWindows 7/8.1/10とMac OS X 10.8以降。Window用ドライバを提供予定。

 接続するヘッドフォン/イヤフォンに合わせて、ボリュームカーブをOHM/IEMの2種類からスイッチで切替可能。ハイインピーダンスのヘッドフォンから高能率のイヤフォンまで利用できるという。

 背面にRCAアナログ出力を備え、本体前面ボリュームで調整可能。ボリューム調整の無いパワーアンプや、アクティブモニタースピーカーなどと接続して利用できる。外形寸法は約120×130×60mm(幅×奥行き×高さ)。ACアダプタやUSBケーブルなどが付属する。

背面

(中林暁)