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Synology、4ベイNASキット「DS416slim」。新DSM 6.0でスマホ持ち出し動画変換も

 アスクは、薄型で4ベイのSynology製NASキット「DS416slim」を3月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円台前半。HDDは2.5型専用で、別売となる。

DS416slim

 また、Synologyは同社NAS向けのOSである「DiskStation Manager 6.0」の正式版を無償公開。新たに、動画のオフライン視聴向け変換にも対応し、スマートフォン視聴用の動画持ち出しなどに利用できる。

4ベイNASキット「DS416slim」

 2.5型シリアルATA(SATA)HDDを4台収納できる、幅105mmのNASキット。DLNAサーバーや、iTunesサーバー、Apple TV/Chromecastなどでテレビへのストリーミングにも利用できる。クラウドサービスと連携したデータ管理/バックアップなどにも利用できる。

DS416slim

 ブラウザベースの操作に対応するSynology NAS専用OS「Disk Station Manager(DSM)」を搭載。ストレージの管理やデータバックアップ、ファイル共有などに利用可能。個人向けやビジネス向けの専用アプリも追加できる。iOS/Android用の専用アプリも用意。外出先から、NAS内にある音楽/写真/動画をスマホで再生することなどができる。

 外部ストレージなどを接続できるUSB 3.0ポートを前面と背面に装備。フェイルオーバーやLink Aggregationに対応した2基のGigabit Ethernetを備える。平均読み取り速度は170.23MB/s、平均書き込み速度は77.62MB/s(Windows環境、RAID 5構成、Link Aggregation有効時)。CPUはデュアルコア/1.0GHzで、メモリはDDR3 512MB。外形寸法は105×142×120mm(幅×奥行き×高さ)、ドライブを除く重量は0.66kg。

DS416slimの背面

DiskStation Manager 6.0

 Synology製NAS向けOSの最新版「DiskStation Manager 6.0」正式版が公開され、DiskStation、RackStation、Embedded Data Station 11シリーズ以降のユーザーは無料でダウンロードできる。対応モデルの詳細はSynologyのサイトで案内している。約6カ月のβプログラムの利用者から寄せられた要望なども反映したという。

バックアップ エクスプローラ画面

 DSM 6.0 は、仮想化機能やデータ複製、生産的向上ツールなど主にビジネス向け機能を強化。コンシューマ向け機能としては「オフライン コード変換」に対応。リアルタイムコード変換に対応したSynology製NASと、NAS用アプリの「Video Station」、iOS/Android用アプリ「DS video」を利用し、あらかじめ動画の形式を変換してスマートフォンなどにダウンロード可能。インターネットに接続できない環境でもスマホで動画を再生できる。同社マルチメディアアプリは、新Apple TVや、Apple Watch、Windows 10など様々なプラットフォームで利用可能。

NAS用アプリ「Video Station」の画面

(中林暁)