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新日本無線、世界最高水準の低位相雑音を実現したオーディオ向け水晶発振用IC

 新日本無線は、ポータブルから据え置きまで、オーディオ機器での利用を想定した低位相雑音の水晶発振用IC「NJU6222」のサンプル出荷を開始した。量産は7月から開始する。サンプル価格は30円。

1つのマスに入っているのが水晶発振用IC「NJU6222」

 DACを動作させる際のマスタークロック生成に利用できる水晶発振用IC。20MHzから50MHzの水晶発振子と組み合わせることで、SPXO(Simple Packaged Crystal Oscillator)向けの発振用ICとして、世界最高水準の低位相雑音を実現したという。低位相雑音を実現しているため、RMSジッタも低減できる。

 動作電圧は1.62~3.63Vと広く、「バッテリ駆動のポータブルデジタルオーディオ機器からカーステレオや据え置き型オーディオまで対応する」という。スマートフォンやタブレット、電子楽器、無線モジュールなどでの利用も想定されている。チップサイズは0.58×0.588mm。

 位相雑音は-158dBc/Hz@1kHzオフセット(fOSC=49.152MHz,VDD=1.8V)、-162dBc/Hz@1kHzオフセット(fOSC=49.152MHz,VDD=3.3V)。RMSジッタは0.13psec @12kHz to 20MHz(fOSC=49.152MHz,VDD=1.8V)、0.05psec @12kHz to 20MHz(fOSC=49.152MHz,VDD=3.3V)。

(山崎健太郎)