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パイオニアら3社、複雑な筐体でも“音がこもらない”補正技術。オーディオや車載へ

 パイオニア、CRI・ミドルウェア、スウェーデンDirac Research ABの3社は15日、それぞれのサウンド技術を融合させ、製品の筐体でこもりがちになる音をクリアに再生するリアルタイム音響補正ソリューションを開発。ゲーム、 アミューズメント機器、 PC、 オーディオ機器、車載や家電など、幅広い市場に展開していくと発表した。

 近年の音声を発生する装置は、筐体構造が小型化、薄型化するなど、複雑化しているため、良好な音質を維持することが困難になっている。そこで3社は、ゲームやアミューズメント機器で実績のあるCRIのサウンドミドルウェアに、Diracの音響・音場補正技術を搭載し、 パイオニアの音響チューニング技術を併せることで、筐体スピーカーのこもりがちな音をクリアに再生する音響補正ソリューションを実現した。

 CRIのサウンドミドルウェアを実機に組み込むことで、あらかじめ音源データを加工しておくことなく、リアルタイムで音響補正できるのが特徴となる。

 11月15日~17日まで、パシフィコ横浜で開催される、組み込み技術、IoT技術にフォーカスした総合技術展「ET 2017」のCRIブースに出展する。