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JVCケンウッド、ARヘッドアップディスプレイを手がけるWayRayへ出資

JVCケンウッドは19日、AR(拡張現実)技術を活用した次世代の車載用ヘッドアップディスプレイ(ARーHUD)の開発・製造・販売を手がけるWayRay AGへの出資を発表した。出資額は明らかにしていないが、今期業績に与える影響は軽微としている。

WayRay AGのホームページより

JVCケンウッドは中長期経営計画「2020年ビジョン」を推進しており、主力の車載分野において、これまで培った映像・音響・通信技術を活用したドライブレコーダーや車載カメラなどの車載光学関連事業を強化している。WayRay AGへの出資は、この取り組みの一環。

WayRay AGは2012年9月に設立。車載カメラやAR技術、コネクテッド機能を組み合わせた次世代型のAR-HUDの開発・製造・販売を行なってきた。本拠地はスイス・ローザンヌ。ロシアで主要R&Dを実施、米国・中国に販売会社を保有しており、今後はドイツに工場を建設するという。

車載用HUDは、従来のカーナビやメーターパネルと比べドライバーの視線移動が軽減され、安全性の向上が期待できるシステムとして様々な企業が開発に着手している。WayRay AGが開発中のAR-HUDは、これまでのHUDよりも一層広い視野での運転情報の投影を可能にするものとして先進性が注目され、欧州を始めとした主要自動車メーカーが出資計画を進めているという。

JVCケンウッドでは、出資により将来的にはAR技術領域における開発協業を目指すとともに、同技術を車載分野における各種ソリューションに展開、今後の事業拡大を図るとしている。また今後も保有する映像・音響・通信技術の強みを生かすと同時に、他社との事業提携やオープンイノベーションを積極的に推進し、車載光学関連事業の強化と次世代車空間でのHuman Machine Interface関連領域の拡大に取り組むという。