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ラックスマン、トランスアッテネータLECUTA搭載の真空管プリ「CL-1000」

ラックスマンは、新開発のトランス式アッテネーター“LECUTA”を搭載した真空管プリアンプ「CL-1000」を4月下旬より発売する。価格は160万円。カラーはシルバーヘアライン。

LUXMAN「CL-1000」

創業90周年を記念し、2015年10月に発売した真空管ステレオパワーアンプ「MQ-300」との組み合わせを想定し開発された真空管プリアンプの新モデル。「永い歴史と伝統で培った技術とノウハウを余すところなく注ぎ込み、こだわり抜いた回路やパーツを始めとする内部構成、磨き込んだ外装を身にまとうフラグシップ機」としている。

回路は、同社初採用というJJ製高信頼管E88CC採用の2段増幅P-K NF型を採用。高SNと中域の厚み、そしてヌケの良さが魅力という。カップリングコンデンサーには、MQ-300の開発過程で誕生したオリジナルのオイルコンデンサーを使用。

音量調節機構は、新開発のトランス式アッテネーター「LECUTA(Luxman Electric Controlled Ultimate Transfomer Attenuator/レキュタ)。アッテネータードライバーアンプを通った信号は、ファインメットコアを採用する34タップのトランスアッテネーターと対を成す34個のリレーを介し、E88CC×2使用のフラットアンプ回路で増幅される。

フロントパネルのボリュームノブは、音声信号を一切通さずにリレーを切り替える位置情報選択型の34接点構造とすることで、小音量時でも音痩せを起こさないトランスでの音量調整を実現したとしている。

出力も、高い透磁率を誇るというスーパーパーマロイコアのトランスをL/R独立で配備。バランス入力にも同一のトランスをL/R独立で採用するなど、信号系統に抵抗を直列に挿入しない構成とした。また、電源投入時に常に動作するアーティキュレーター(消磁機能/マニュアルでも操作可)を装備することで、トランスの弱点とされる帯磁による性能劣化を抑制したという。

外装は、'75年の銘機C-1000をモチーフに、3枚の肉厚アルミパネルを組合せ立体的な造形としたフロントパネルと、高品位で精緻感を追求したノブ・レバー群を配置。ウッドケースは、ウォールナットの突板に鮮やかなローズウッド配色を施したピアノ塗装。

入力感度は180mV、入力インピーダンスは50kΩ。周波数特性は20Hz~20kHz。全高調波歪率は0.02%以下(1kHz/1V/50kΩ)で、SN比は100dB。入力はXLRバランスが1系統で、RCAアンバランスが4系統。出力は、XLRとRCAを各2系統用意する。

消費電力は38W。外形寸法は460×454×166mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は24.4kg。JPA-15000の電源ケーブルが付属する。

背面