パイオニア、実売29,800円のBDプレーヤー
-DeepColor/BD-Live対応。「トップシェア狙う」
パイオニア株式会社は、Blu-ray Discプレーヤーの新モデルとして、実売29,800円という低価格を実現したエントリーモデル「BDP-120」を5月下旬に発売する。価格はオープンプライス。カラーリングはブラック。
BDP-120 |
低価格ながらDeepColor(36bit)に対応し、1080/60p、24p出力にも対応したプレーヤー。BD-Liveもサポートしており、ストリーミングコンテンツを記録するためのUSBメモリー接続用のUSB端子も備えている。また、HDMI接続時には「KURO LINK」に対応し、同社テレビ「KURO」側のリモコンでプレーヤーの操作が可能。さらに、「KURO LINK」の画質アジャスト機能が利用でき、KUROシリーズでの表示に最適な画質に自動調整される。
HDMI音声出力はドルビーTrueHDや、ドルビーデジタル・プラス、DTS-HD Master Audioなどのビットストリーム出力が可能なほか、リニアPCM変換出力にも対応。ただし、アナログマルチチャンネル出力は備えていない。
付属のリモコン。CMスキップ/バックボタンを用意する |
再生可能なメディアはBDビデオ、BD-R/RE、BD-R DL/RE DL、DVDビデオ、DVD-R/RW、DVD-R DL、DVD+R/RW、DVD+R DL。AVCHDディスクの再生もサポートするが、レコーダで録画したAVCRECディスクの再生には対応していない。音楽CD、CD-R/RWの再生にも対応し、CD-R/RWに記録したJPEG静止画の表示もサポートする。
背面 |
なお、同日には業界初となるマルチチャンネルリニアPCMのジッタフリー伝送「PQLSマルチサラウンド」に対応した「BDP-LX52」と、PQLSの2chのみに対応した下位モデル「BDP-320」も発表されている。BDP-LX52は88,000円、BDP-320はオープンプライスで、店頭予想価格は45,000円前後の見込み。各モデルの機能表は以下の通り。
モデル名 | BDP-LX52 | BDP-320 | BDP-120 |
HDMI出力 解像度 | 480/60i、480/60p、720/60p、1080/60i、1080/60p、1080/24p | ||
DeepColor | 48bit | 36bit | |
トリプルHD NR | ○ | - | |
画質調節機能 | 13項目/ビデオアジャストモード | KURO LINK 画質アジャスト | |
スマートプレイ | ○ | - | |
AVCREC対応 | ○ | - | |
PCファイル対応 | CD-R、DVD-R/RW DVD-R DL、DVD+R/RW に収録した WMA9/MP3/JPEG | CD-R/RW に収録した JPEG | |
PQLS | マルチ | 2ch | - |
BD-Live | ○ (HDD追加対応) | ○ | |
フルHD GUI | ○ | - | |
クイック起動 | - | ○ | |
CMスキップ CMバック | - | ○ | |
AV端子 | HDMI出力×1 コンポーネント×1 コンポジット×1 光デジタル音声×1 アナログ2ch音声×1 | ||
その他の端子 | Ethernet×1 USB×1 コントロール端子×1 | Ethernet×1 USB×1 | |
消費電力 | 26W | 26W | 17W |
待機時 消費電力 | 0.3W | 0.3W | 0.5W(クイック起動OFF) 10W(クイック起動ON) |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 420×287×83mm | 420×287×75mm | 420×268×58mm |
重量 | 3.6kg | 3.5kg | 2.7kg |
■ BDプレーヤー市場拡大に向けた戦略モデル
ホームエンターテイメントビジネスグループ 国内営業部AVマーケティング課の江里重則氏 |
「BDP-LX52」と「BDP-320」 |
同社では2009年の国内BDプレーヤー市場を20万台規模と予想。「その中で、トップシェア35%強を握れたらと考えている。BDP-120はその中で、5万台規模を販売していきたい」と目標を掲げる。また、今回の3機種は北米、欧州、マレーシア、オーストラリア(BDP-320除く)などでの販売も予定。北米では5月中旬から販売開始し、その他地域も順次投入していくという。
(2009年 4月 14日)
[AV Watch編集部山崎健太郎]