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NHK国際放送でBlu-ray開発秘話。カバー層0.1mmの難題に挑む

NHKは、国際放送「NHKワールド JAPAN」において、日本発で世界的にヒットした製品の開発秘話を紹介する「Japan’s Top Invention」が放送中。4月1日13時(UTCでは4月1日4時)から、日本発で世界的にヒットした製品の開発秘話を紹介する「Japan’s Top Invention」が放送。その中で、ソニーも登場し、「ブルーレイディスクの基本構造と製法」を発明したソニーの柏木俊行氏が、開発当時を振り返る。

CDやDVDと同じ直径12cm、厚さ1.2mmの光ディスクに、DVDの約5倍の25GBを繰り返し記録・再生する「Blu-ray Disc規格」が発表されたのが、20年前の2002年。

同じ面積のディスクに約5倍ものデータを記録するためには、記録の高密度化が必要となるため、レーザー・レンズ・樹脂材料などすべてをBD用に検討し直し、新たなディスクの基本構造と量産方法が開発。

BDの記録層には電子顕微鏡でなければ見えないほどの超微細なピット(穴)が刻まれ、その上を樹脂製のカバー層で保護している。正確にデータを読み出すためには、そのカバー層をわずか0.1mmにする必要があると柏木氏は判断。このカバー層の成形がBD開発の中でも特に難題だったという。

ソニーの広報noteでは、柏木氏がJapan’s Top Inventionの取材を受けている様子などを紹介している。