発売迫るBlu-ray版「ヱヴァ」に採用された高画質技術とは?

-SBMVやBD-Jなど、ソニーPCLの最新技術を投入


インタビューは東京 品川区 西五反田のソニーPCLメディアセンターで行なった

5月27日発売

標準価格:5,040円~6,090円

 5月27日にいよいよBlu-ray DiscとDVDビデオで発売される、アニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.11 YOU ARE (NOT) ALONE」。上映からDVD化にあたり、再調整が行なわれたバージョン「1.01」が2008年4月25日にDVDで発売されているが、新作カットも含めてさらに調整が進められたのが、今回発売される「1.11」だ。

 アニメファンにとっては追加シーンの内容も気になるところだが、AVファンの視点でみると、最大のトピックはBlu-ray版もラインナップされること。そもそも「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」は、12年以上前のテレビ版や劇場版を新しい物語と映像/音声で再構成した作品。劇場ではその圧倒的な映像クオリティを見せつけてくれたが、既発売のDVD版では解像度の問題などで、“劇場そのままの映像”というわけにはいかなかった。その点、今回のBDビデオ版では、フルHD解像度のマスターとほぼ同じ高クオリティで収録されているのこと。期待は高まるばかりだ。

 タイトル仕様音声品番価格
BDヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
 EVANGELION:1.11
 YOU ARE (NOT) ALONE
 Blu-ray
デジタル
マスター仕様
本編100分
特典36分
片面2層
1080p
MPEG-4 AVC
ビスタ
(1)日本語
 (DTS-HD Master Audio 6.1ch)
(2)日本語
 (ドルビーTrueHD 6.1ch)
(3)日本語
 (ドルビーデジタル2.0ch)
KIXA-96,090円
DVDヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
 EVANGELION:1.11
 YOU ARE (NOT) ALONE
 DVD
デジタル
マスター仕様
本編100分
特典36分
片面2層
ビスタ
(スクイーズ)
(1)日本語
 (ドルビーデジタルEX 6.1ch)
(2)日本語
 (ドルビーデジタル2.0ch)
KIBA-16635,040円

 さらに、1.01のDVD版と、1.11のBD/DVD版は、制作過程そのものが異なる事にも注目したい。同作品はデジタル制作のアニメだが、劇場でのフィルム鑑賞を映像を再現するため、1.01ではデジタルデータをそのまま使わず、一旦35mmフィルムにプリント。そこからHDテレシネしてDVD用の映像を作り出している。

 一方で、「1.11」ではデジタルデータをマスターとして使用している。フィルムの質感を大切にした1.01と、デジタルデータをそのまま持ってきた1.11のクリアな映像。味わいの違いで、優劣はつけられないが、新しい映像が体験できるのはファンにとって嬉しいことだろう。

公開された1.11の場面写真。輪郭線などが非常にシャープだ
(C)カラー

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.11 YOU ARE (NOT) ALONE Blu-ray
(C)カラー
 1.01に引き続き、1.11でもエンコーディングを担当したのはソニーPCL。DVDからBDビデオ、3D映像や4K映像にいたるまで、最新の設備と技術を持ったスタジオだ。さらに今回のBDビデオ版では、ソニーが開発した映像用階調補完技術“Super Bit Mapping for Video(SBMV)”なる技術が初めて使われているという。

 SBMVとはいかなるものなのか? 製作スタッフであるソニーPCLの事業本部 デジタルプロダクション事業部 デジタルメディア部の滝沢隆也統括部長、事業本部 デジタルプロダクション事業部 デジタルメディア部 オーサリング課の村井正明マネージャー、事業本部 ネットワーク開発部 開発1課のBDエンジニア横田一樹氏にお話を伺った。


 

■ ヱヴァで初投入されたSBMV技術

事業本部 デジタルプロダクション事業部 デジタルメディア部の滝沢隆也統括部長

編集部:今回の1.11について、エンコード作業の流れを教えてください。

滝沢隆也氏(以下敬称略):ヱヴァのマスターは、「HDCAM-SR」のテープに、量子化Bit数10bitで記録されています。従来の作業工程では、10bitマスターの場合、そこから一度、10bitの中間AVIファイルを変換/作成します。それを8bitに変換しながらエンコードして、BDに収録するためのAVCファイルを作るのが基本的な流れでした。これは、BDビデオには映像信号が8bitで記録されるためで、オリジナルが10bitで制作された場合には、変換する必要があるんです。

 しかし、bit変換の際、どうしても誤差が生じ、色の階調部分が荒くなるという問題がありました。グラデーション部分などに階調の変化点が、等高線のように見えてしまう現象で、これをカラーバンディング現象(マッハバンド)と言います。グラデーションの信号を、電気的な波形で示すと直線になりますが、bit処理をするとその波形が階段状になってしまうためです。

従来の作業工程

編集部:カラーバンディングが出た場合、どのような対策をとるのでしょう?

滝沢:エンコード後にカラーバンディングが出た場合、どうしても軽減できない時は、マスターから中間AVIファイルを作る段階で、8bitに変換してしまいます。その後、映像を見ながら目立つカラーバンディングをソフトウェアを使い、手動で除去/軽減し、グラデーションを綺麗にしたAVI(8bit)を作成。改めてAVCファイルにエンコード処理します。

 また、マスターなどで既に発生しているカラーバンディングを除去/軽減する処理は「デバンド処理」と呼ばれていまして、一般的に広く行なわれており、ソニーPCLでも実施していました。

編集部:ヱヴァのBD製作で使われた「SBMV」は、それとは異なるものなのでしょうか?

滝沢:SBMVの場合は、10bitのマスターを、そのまま10bitのAVIファイルに変換。その後、SBMVで10bitから8bitに変換したAVI(8bit)ファイルを作成。それをAVCにエンコードするという流れになります。

編集部:10bitのAVIファイルにSBMV処理をするということは、カラーバンディングが“出ていない”状態で処理するということですか?

滝沢:そうです。先ほどの“既に出ているバンディング”を軽減するのが「デバンド」ですが、SBMVは、もともとバンディングが出ていない状態から、変換時に出るものを処理する技術で、「アンバンディング」と呼んでいます。

上段が従来のデバンド処理でバンディングに対処する工程
下段がSBMV処理をする場合の工程

編集部:具体的にはどのような処理をしているのでしょう?

滝沢:基本的には、一般的な補間の理論と大きく変わりません。波形の階段の頂点同士を足して2で割ったものを、階段の間に無数に入れていくことで、ギザギザ目立たなくしています。それをいかに上手く処理するかが、ソニーのSBMVの肝ですね。

村井正明氏(以下敬称略):“誤差拡散法”と呼ばれるものと方向は同じです。けれど、その方法ではどうしても消えないバンディングが残ったり、ノイズっぽく見えてしまう事もあります。そうした問題を解決するため、ソニー独自で作ったのがSBMVというわけです。


 

■ SBMV処理の効果は一目瞭然

 では、SBMVの有無を静止画で比較してみよう。左がかけていないもの、右がSBMVをかけたもの。その差は一目瞭然だ。

 【 従来方式 】【 SBMV使用 】
シーン1
シーン1
抜き出し
山肌の紫色のグラデーション部分に注目。
下段は水色の枠の部分を抜き出したもの
(C)カラー
シーン2
後頭部と背広の襟部分に出ている
カラーバンディングが綺麗に消えている
(C)カラー
シーン3
同じく山肌のグラデーションに注目
(C)カラー
シーン4
ズボンの部分に左の従来方式では
カラーバンディングが出ている
(C)カラー

 

事業本部 デジタルプロダクション事業部 デジタルメディア部 オーサリング課の村井正明マネージャー

 エンコードを担当した、「コンプレッショニスト」と呼ばれるエンジニアの村井氏によれば、グラデーションの種類によって、バンディングの出やすさ、出にくさがあるという。「例えば爆発シーンのフレアの部分はバンディングが出やすい」とのこと。爆発は展開の速いアクションシーンに含まれるので、フレアも表示されるのは一瞬だが、そんな細かい1コマも処理されているという。「コアなユーザーさんは、途中で一時停止して観たりしますので(笑)」(村井氏)。

 ちなみに、ヱヴァの場合、SBMV処理は全編にかけられている。技術的には部分部分にのみ適用することも可能だが、全編にかけても映像の輪郭(エッジ)など、他の部分には影響を及ぼさないという。また、“一括でかける”というと処理が簡単になるイメージがあるが、“SBMVをかけただけで終了”とはならない。村井氏は、一旦通してエンコード処理をした後、2パス目のエンコード作業で、圧縮による弊害でSBMの効果がおかしくなっていないかを細かくチェックしていく。問題のあるシーンでビットレートを上げたり、フィルタをかけるなど、丁寧かつ地道な作業は、クオリティアップのためには、やはり外せないという。

 また、バンディングには「明るい部分より、暗い部分のグラデーションで目立ちやすい」特徴があるという。そのため、バックライトによる黒浮きがある液晶テレビでは、製作側が見えるか見えないかのギリギリで描いた暗部が、しっかり見えてしまい、そこにバンディングが出ることもある。どのような表示機でも意図した映像になるよう、液晶、プラズマなど、方式の異なるテレビを設置。それぞれでどのように表示になるか、チェックしながら作業が進められる。

 こうして完成したBD版は、ビットレートが平均30Mbpsをほぼキープ。特典も豊富に収めているので、2層ディスクがほぼパンパンという状態だという。「マスターとイコールに近い状態になったと言えると思います」と、村井氏は仕上がりに自信を見せた。

ほぼマスターと同じという高画質Blu-rayが誕生した
(C)カラー

ソニーPCL内にある画質/音質のチェックルーム。プラズマ、液晶テレビが並べられ、それぞれの機器でどのように表示されるかチェックできる。写真はSBMV効果の有無も含めて比較表示しているところ

編集部:ちなみにこのSBMV処理、どのような作品にも効果があるものなのですか?

村井:もちろんアニメ以外の実写作品などにも効果的です。ただ、単色で色の違いがわかりやすいアニメの方が、効果が見えやすいというのはあります。実写の方が色が複雑ですので、そもそもバンディングが出ていてもわかりにくい部分もあります。また、フィルムの粒状感が強い映像ですと、最初からノイズ成分があるので、信号波形のギザギザの階段が出にくい場合もありますね。

 BD製作時に大きな効果があるSBMV処理。実はこのSBMV技術が登場したのは、今回のソニーPCLの発表が初めてではない。「BDZ-X100」など、ソニーBDレコーダやBDプレーヤーに搭載されている高画質回路「CREAS」(クリアス)にも採用されているのだ。

 「CREAS」では、8bitのデータを「HDリアリティエンハンサー」と呼ばれる回路で、画素単位で特徴を解析。そこが平坦部なのか、エッジなのか、ノイズなのか、字幕なのかなどを検出し、その情報をもとに、埋もれたディティールを再構築するエンハンス処理をかけたり、階調を滑らかにするスムージング処理をかけたりして、14bitの信号に作り変える。

 しかし、そのまま14bitの信号で出力してもテレビなどの表示機側が対応できないため、「CREAS」内のSBMV回路で、滑らかな階調などを残したまま、8bitの信号に変換。出画しているのだ。つまり、CREAS搭載機でBD版ヱヴァを再生すると、10bitの映像をSBMVで8bitにしたソフトを、プレーヤーで14bitに拡張/高画質化。またSBMVで8bitに収めてテレビへ出力という、“SBMV 2重がけ”とも言える状態になる。

編集部:この場合、映像が甘くなるなど、悪影響が出ることはないのですか?

村井:大丈夫です。より綺麗になります(笑)。お話した通り、SBMVはディティールではなく、あくまで階調を補間するだけなので、ディティールの堅さはマスターとイコールです。

SBMV効果の比較にはPS3を3台使用。CREAS非搭載の機器でも滑らかな階調表示ができるのがミソだ

 バンディングが出ているソフトを滑らかに表示できるのが「CREAS」の利点なら、SBMV処理したBDソフトの利点は、「CREAS」を搭載していない、例えばPLAYSTATION 3やソニー以外のBDレコーダで再生した場合でも、滑らかな階調が楽しめることにある。さらに、「CREAS」搭載機ではより綺麗に再生できる。どんなユーザーにも嬉しい効果がある技術と言えそうだ。

 ちなみに、SBMV処理をしたソフトに関しては、パッケージなどに「SBMVマーク」が入るという。今後採用ソフトは確実に増えていくと思われるので、新しいソフトを購入したらSBMVマークを探してみるのも面白いだろう。

滝沢:マスターが10bitの作品は、まだあまり多くありません。エヴァは10bitマスターで、非常にクオリティの高い作品。ですので、エンコード用のSBMV技術をなんとか速く立ち上げて、このビッグタイトルで使いたかった。それが間に合い、ソニーとライセンス契約をして、使えるようになったというのが今の状態です。

 


■ 使いやすさにこだわったBD-J採用のメニュー

BD版ヱヴァのメニュー画面。BD-Jを活用して作られている

(C)カラー
編集部:映像クオリティやSBMVから離れて、特典やメニューまわりの事も聞かせてください。ヱヴァではBD-Jがメニューなどに使われているそうですが、横田さんの開発部隊が担当されたとのこと。どのような仕上がりになっていますか?

横田一樹氏(以下敬称略):キングレコード様から頂いたメニュー画面のデザインや動きのアイデアなどを、BD-Jを活用して実現しました。ご覧のようにチャプタメニューはビデオ編集のタイムラインのようなデザインになっています。下部にチャプタのサムネイルが表示され、リモコンの左右ボタンでアニメーションしながらサムネイルが選択できます。

 “メニューは黒子、使いやすく、目立ち過ぎず”をモットーに作成しておりまして、ユーザーに一番優しいメニューはどんなものかを考えています。例えば、チャプタ選択時も左右のボタンを押しっぱなしにすれば、チャプタのサムネイルを次々にとばせます。一番端に行くまでに何十回もボタンを押さないといけない……なんてことはありません(笑)。

編集部:特典も劇場版特報や予告、テレビスポット、バージョン1.11のアフレコ台本、新作“破”の劇場版特報映像など、大量に収録されているようですね。

事業本部 ネットワーク開発部 開発1課のBDエンジニア横田一樹氏

横田:これだけ沢山入っていると、どの特典を観たのかわからなくなってしまいがちです。そこで、再生した特典には横のチェックボックスに、印が付くようにしました。これで、どの特典をまだ観ていないか? がすぐにわかります。なお、チェックボックスはあえて、ディスクを抜くとクリアされるようにしています。この機能はヱヴァのBDではじめて搭載しました。

 1.01のDVDと同様に、1.11のアフレコ台本も収録しています。BD版では台本の表示と本編映像が連携していて、台本を表示した状態でリモコンの下ボタンを押して決定ボタンを押すと、そこに相当するチャプタの本編映像の再生がスタート。台本と本編の見比べがより簡単になりました。

 細かい点では、メニューに使っている色数も向上しています。HDMVモードで作成すると、メニューなどに256色しか使えないのです。BD-Jではフルカラーが使用できます。例えばHDMVではチャプタのサムネイルも256色に減色されてしまうので、淡いグラデーション部分などで、色がシマシマになってしまいます。BD-Jなら滑らかな画像が使えます。

新作“破”の劇場版特報映像など、特典も見逃せない内容だ
(C)カラー

編集部:動作速度で工夫したポイントなどはありますか?

横田:PS3など、BD-Jを高速に処理できる機種がある一方、市場には処理が遅いプレーヤーもあります。ヱヴァのBDでは、ローディング時に赤いグルグルマークが表示されるのですが、そのバックグラウンドで再生機のベンチマーク測定をしています。

 処理が遅いプレーヤーだと、メニュー画面でチャプタが切り替わるアニメーションを間引いたり、動きの描写そのものをやめてしまうような選択処理を行なっています。機器によって見え方が変わることになってしまいますが、できるだけスムーズな操作感を維持するよう努めています。

 BD-Jを使うと本当に色々な事が実現できますので、ともすると“アイデア勝負”になってしまうのですが、ソニーPCLではそんな中でも、“どういうものが観ている人に優しい機能になるか”を心がけて開発しています。 


■ BD-Live/BD-J/SBMV、最新技術でクライアントの要望に応える

編集部:BDの機能面に関しては、6月にバンダイビジュアルから発売される劇場用アニメ「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」のBDビデオ版が、国内のアニメとしては初めて、BD-Liveに対応します。映画の舞台挨拶の様子などが特典映像としてネット配信される予定ですが、この「エウレカ」のBDを制作したのもソニーPCLで、BD-Liveを担当したのも横田さんだとお伺いしました。

横田:はい。BD-Liveは現在のところ、ユーザーからどのようなサービスが求められているのかを、探りながら進めているという段階ですね。映像配信などはPCでも可能なサービスなので、BDで何かがダウンロードできるとなった時に、どのようなサービスが適しているか、求められているかが問題です。

 BD-Liveの技術が先に立つのではなく、あくまで“クライアントが望んでいる事を実現するためには、どのような技術が使えるか?” が重要。結果的に“BD-Jじゃないと”、“BD-Liveじゃないと”という話になるのだと思います。そのためにもソニーPCLとして、様々な要望に応えられる体制を整えています。

バンダイビジュアルから6月26日にBlu-ray/DVD/UMDビデオで発売予定の、「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」。BDビデオ版はアニメ初のBD-Live対応。BD版は特典ディスク付の限定版(BCXA-0173/13,440円/画像左)と、本編ディスクのみの通常版(BCXA-0174/8,190円/画像右)を用意している。詳細は既報の通り
(C)2009 BONES/Project EUREKA MOVIE


 情報量の多いBlu-rayは、映像の暗部にも豊かな情報量が含まれているのが特徴で、それをいかに表示するかが、テレビやプロジェクタなどの表示機では重要となる。しかし、上手く表示できたとして、その暗部のグラデーションにシマシマのカラーバンディングが出ていたら興醒めしてしまう。今回投入されたSBMV技術はそういった意味で、暗部の情報量が豊富なBDビデオにうってつけの技術。どんな再生機器でも恩恵が受けられるというのも大きなポイントだ。

 また、ヱヴァのBDでは、BD-Jを活用した、細やかで精密な動きをするメニュー画面にも注目。チェックボックス機能は細かな点ではあるが、使い勝手を大きく向上させる機能と言えるだろう。ソニーPCLではBD-Jと同様に、BD-Liveに関しても相当な技術を蓄積しているとのこと。今後はこうした機能面でも、従来のBDから大きく進化したソフトの誕生が期待できそうだ。

 10数年前と同じように、再びアニメ界に新風を送り込んでいる新劇場版「エヴァンゲリオン」。その記念すべき初Blu-ray版は、そのクオリティや機能において、BDセルソフト市場にも新たな風を送り込む1枚になりそうだ。


 


(2009年 5月 26日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]