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【CEATEC 2013】ドコモ、HMD利用の“手ぶらでムービー”
dアニメストアのPC/iPhone対応も予定
(2013/10/1 20:57)
映像、情報、通信の総合展示会「CEATEC JAPAN 2013」が10月1日に幕張メッセで開幕した。出展社の中から、AR技術などを使った「インテリジェントグラス」や、スマートフォンのXperia Z1などを展示したドコモブースをレポートする。
CEATECの開催期間は5日まで。2日~4日は公開日で、入場料は一般1,000円、学生500円。5日の土曜日は無料公開日となる。
透過型ディスプレイ搭載「インテリジェントグラス」のデモ
「インテリジェントグラス」は、今後の実現が期待されるウェアラブル端末に向けた研究の一つ。メガネのように装着する透過型ディスプレイを使って、実際の風景に重ねて映像などが観られる。CEATECでは、5つの利用シーンを想定したデモを行なっている。なお、参考展示となっており、ドコモが製品として「インテリジェントグラス」を発売するかどうかなどは未定。
「手ぶらでムービー」は、スマートフォンの画面をインテリジェントグラスに表示させ、ハンズフリーで長時間の動画コンテンツを閲覧できるというもの。スマートフォンを持たずに両手が空いた状態で視聴でき、音声入力や、スマホをトラックパッドとして使ってスマホ画面を観ずに操作が行なえる。
「なんでもインターフェース」は、身のまわりにあるものをディスプレイやキーボードとして利用し、コンテンツ閲覧や入力操作が行なえるもの。ディスプレイとして使いたいものの色や形などを認識してそこに映像を重ねるため、対象を顔に近づけると画面も大きくなり、遠ざけると小さくなる。デモの端末には、Vuzixが協力している。
「空間インターフェース」は、端末を通して見る視界に表示されたアイコンやキャラクターなどを、まるで手で触るように動かせる技術。ディスプレイに表示したキャラクターを指でつつくように操作して、目的の位置まで移動させるというデモを行なっていた。
「見るだけインフォ」では、顔認識技術を利用し、端末を通じて見た相手の情報をメガネのディスプレイに表示させることが可能。また、文字認識技術により、端末を通して外国語で書かれたレストランのメニューや看板などが日本語に翻訳されて表示される。業務用途としては、宅配伝票の文字を認識して自動で料金計算された結果をすぐに表示することなどが可能。このデモ用の端末には、シースルーHMD「AirScouter」を発売しているブラザー工業が協力している。
Xperia Z1や、ドラクエコラボ端末など。dアニメストアはPC/iPhoneでも今後利用可能に
スマートフォンの新モデルとして、ソニーの「Xperia Z1」や、Samsungの「GALAXY Note 3」、腕時計型端末「GALAXY Gear」を体験することも可能。Xperia Z1は、ソニーのレンズスタイルカメラ「DSC-QX10」や「DSX-QX100」と組み合わせた楽しみ方も紹介している。ドコモからの発売時期など詳細は明らかにしていないが、そう遠くないうちに発売されることが期待できそうだ。
また、スクウェア・エニックスの「ドラゴンクエスト」とコラボレーションしたスマートフォンのプロトタイプも展示。コラボ端末専用アプリ「ドラゴンクエスト いつでも冒険ダイス」というゲームを体験できる。また、「dゲーム」にはオンラインゲーム「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」を、クラウドゲームとして2013年12月~2014年2月に配信開始することも明らかにしている。
コンテンツ関連では、NOTTVやdビデオ、dヒッツ、dアニメストアなどを紹介。dアニメストアは、現在Androidスマートフォン/タブレットやHDMIスティックのdstickを使ってテレビなどで視聴できるが、新たにPC向けサービスも10月より開始することも明らかにした。さらに、ドコモが取り扱いを始めたiPhoneでも、11月よりアプリを使ってdアニメストアが観られるようになるという。ただし、利用にはドコモの回線契約が必要なため、PC単体や、他キャリアのiPhoneでは視聴できない。