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538ppi/DCIキャリブレーション液晶の新スマホ「LG G4」

 LG Electronicsは、5.5型2,560×1,440ドットIPS Quantumディスプレイを採用したAndroid 5.1スマートフォン「LG G4」を29日に米国や英国、フランス、シンガポール、ソウル、イスタンブールの6カ国で発表した。

LG G4の本革モデル
LG G4(セラミック)

 F1.8の明るいレンズを新搭載したほか、5.5型/2,560×1,440ドットの「IPS Quantumディスプレイ」を採用。精細度は538ppi。LG G3に比べて、色再現性を約20%、輝度を約25%、コントラストを約50%向上している。また、デジタルシネマ向け規格の「DCI」基準によりキャリブレーションを行なっているほか、液晶とタッチセンサーを同じレイヤで結合させることで、色再現性とタッチ感度を両立させる「AIT(Advanced In-Cell Touch)」を採用している。

 カメラの強化も特徴で、1,600万画素のメインカメラには、F1.8の明るいレンズと、手ぶれ補正技術も新バージョンの「OIS 2.0」を搭載。LG G3に比べ、X軸、Y軸の補正を最大1度から2度に強化したほか、第3軸を追加したという。

F1.8のレンズを搭載

 スマホ向けカメラでは初という、カラースペクトルセンサー(CSS)も搭載。被写体から反射される赤外光や周辺光のRGB値を正確に読み取り、色の精度を向上するとともに、この情報を使ってカメラのホワイトバランスやフラッシュ色を調整し、最適な撮影が行なえるという。

 また、フォーカスやシャッター速度、ISO値、露出補正、ホワイトバランスなどを調整できるマニュアルモードを新搭載。さらに、JPEGだけでなく、RAWでの撮影にも対応した。

 自分撮り(セルフィー)対応も強化し、800万画素のフロントカメラを搭載。ジェスチャーショットのほか、2秒間隔で4枚の写真を撮影するジェスチャーインターバルショットなどの新機能も搭載する。

 LG G4は、デザインも特徴。本体がディスプレイを曲面を描きながら包み込むような「スリムアーク(Slim Arc)」デザインを採用。落とした時の耐久性もLG G3比で20%向上したという。リアカバーは、製造/染色工程において、植物性タンニンなめしを本革に施した6色のフルグレインレザーを採用している。本革モデルのほか、セラミックデザインモデルも用意している。

スリムアークデザイン

 チップセットはSnapdragon 808 with X10 LTE。ストレージは32GB、メモリは3GB。microSDスロットも装備する。OSはAndroid 5.1。NFCや無線LAN、Bluetooth Ver.4.1などを搭載する。外形寸法は148.9×76.1×6.3~9.8mm、重量は155g。

(臼田勤哉)