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B&W新ハイエンド「800 D5」、ヤマハ小型ストリーミングアンプ、LINNの小型リファレンススピーカーに注目
2026年10月23日 17:34
「2026東京インターナショナルオーディオショウ」が東京国際フォーラムで開幕した。会期は10月23日~25日の3日間で、入場は無料。事前予約制だが、当日予約も可能。ここではBowers & Wilkins、デノン、マランツ、ヤマハ、SOULNOTEなどのブースをレポートする。
Bowers & Wilkinsの新たなるハイエンド「800 D5」に注目
ディーアンドエムホールディングスは複数の部屋で出展。G510では、Bowers & Wilkins、マランツ、AudioQuest製品を使った、G701では、デノン、マランツ、B&W、DALI製品を使ったHi-Fiオーディオを展開。さらに、デノン、マランツ、B&W製品によるホームシアターのデモ部屋もある。
G510の目玉は、B&Wの新たなるハイエンド「800 D5」シリーズ。これと組み合わせるコンポとして、マランツのMODEL 10、LINK 10n、SACD 10、MODEL 70、CD 70、MCR 60nなどが用意された。
800 D5シリーズ全モデルに共通する進化点は、エンクロージャー全体の構造剛性が飛躍的に向上したこと。従来モデルからの、内部のMatrix構造と曲面積層合板技術を使いながら、これまでは主にバッフル面に用いられていた金属補強がさらに進化。背面に搭載する背骨(スパイン)のアルミフレームも、従来モデルよりも強固になっている。
また、804 D5以上のモデルはアルミダイキャストの台座を備えているが、その台座の裏側に、ほぼ純鉄で出来ている重りを追加。各モデルの台座で、一番たわみやすい部分の補強として取り付けたもので、個数や形状がモデルごとに最適化されている。
G701では、B&W 802 D5や、DALIのEPIKORE 9、SONIK 9を用意。デノンのDP-3000NE、DP-500BT、DCD-3000NE、PMA-3000NE、マランツのMODEL 10、LINK 10n、SACD 10を使用する。
G701のホームシアターコーナーでは、デノンのAVアンプであるAVC-A1H、AVR-X3900H、AVR-X2900Hと、マランツのAV 10、AMP 10、CINEMA 60 SERIES 2、CINEMA 70s SERIES 2を用意。B&Wスピーカーの803 D5、804 D5、HTM81 D5を使ったシアターで、これらのアンプの実力を体験できる。
ヤマハミュージックジャパン
ヤマハミュージックジャパンの注目は、Hi-Fi向けのアクティブスピーカー「NX-70A」(ペア385,000円)。独自の振動板であるハーモニアスダイアフラムをウーファーとツイーターの両方に採用。そのスピーカーユニットとアンプを、一体としてとらえて動作させるシナジスティックドライブ機能を搭載。YPAOによる音場補正も可能。単体で、音楽配信サービスの楽曲を再生できる。
ブースでは、NX-70Aの開発者が語るスペシャルプログラムなども実施される。
発表されたばかりのコンパクトストリーミングアンプ「WXA-70A」(220,000円/11月下旬発売)も登場。220×267×73mm(幅×奥行き×高さ/アンテナ直立時は高さ155mm)とコンパクトながら、ヤマハがホームオーディオ製品で掲げるTRUE SOUNDを追求したモデルとして開発。
独自のネットワーク機能「MusicCast」に対応し、音楽配信サービスを接続したスピーカーで再生可能。アップデートでQobuz Connectにも対応。Bluetooth接続もできる。自動音場補正機能「YPAO」もサポート。eARC対応HDMI端子も備え、テレビとHDMIケーブル1本で接続し、テレビの音声をWXA-70Aに接続したスピーカーから再生できる。
さらに、HiFiオーディオの世界を気軽に楽しめるエントリーアンプとして11月下旬に発売する「R200A」も登場。価格は55,000円。エントリーだが、長年にわたるヤマハHi-Fiの歴史の中で培われた高音質技術や設計思想を投入して設計されている。パワーアンプ部は定格出力80W×2。
ゆとりあるフルコンポサイズの筐体を活かし、アナログ部とデジタル部との相互干渉に配慮した基板レイアウトを採用。音声信号経路と電源経路の徹底したローインピーダンス化を行ない、グラウンドを強化。オーディオ入力部とD/Aコンバーター部の電位差を解消し、微小信号の再生品位を高めることで、クリアでありつつ、音楽の躍動感をしっかり感じられるダイナミックな音を実現したという。
筐体は、リジッドなコンストラクションにこだわり、筐体内部の中央に、フロントとリアのパネルを強固に繋ぐセンターフレームを採用して剛性を高めた。
MMカートリッジ対応のフォノイコライザーも内蔵。Bluetooth受信も可能で、スマホやタブレットからのワイヤレス伝送した音楽を、アンプから本格的なサウンドで再生できる。
タクトシュトック
タクトシュトックのブースは、FINK teamの新スピーカー「SPOT」(税別2.800,000円/ペア)が登場。2027年に発売予定とのこと。
2ウェイのフロア型だが、FinkTeamらしさを維持しつつ、筐体のサイズを抑え、家具のようなエレガントなデザインが特徴。6.5インチのウーファーと、110mmのAMTツイーターを搭載し、「調和のとれた、部屋全体を満たすサウンドを実現する」という。
CANOR AUDIOからは、薄型のプリメインアンプ「Virtus I4S」(税別予価700,000円)と、同様の薄型筐体を採用したDAC「Verto D4」(税別予価620,000円)、「Verto D3」(税別予価1,100,000円)も登場。
プリメインアンプには、ディスクリート構成のMM/MC対応のフォノアンプを内蔵するほか、デュアルモノ構成のDACも搭載した多機能なモデルになっている。中央にボリュームノブを備えているが、その中央がタッチ式のディスプレイになっており、入力切り替えなどの操作も可能。単体DACにも、同様のタッチ式ディスプレイを備え、直感的な操作ができるようにしている。
さらにCANOR AUDIOからは、デスクトップにも設置しやすいコンパクト筐体のヘッドフォンアンプも登場した。「Canor Crius H5S」というモデルで、ヘッドフォンアンプに加え、DACとプリアンプ機能も備えている。アンプブは完全ディスクリート構成。DACチップはデュアルモノ構成で「ES9039Q2M」を採用。完全バランス型のディスクリートアナログ出力段と、光デジタル、同軸デジタル、USB入力も備えている。
オーディオアクセサリーの新製品も参考出品。接続した製品の信号ノイズや静電気を除去し、振動も吸収するという「iEARTH」が話題のINCRECABLEから、オーディオボード型の「iBoard MAX」(予価税別900,000円)が今後登場する。オーディオ機器を上に設置するボードだが、iEARTHの機能をアップデートしたGMM(Grounding Magazines)を、ボードに格納できるのが特長だ。
ノルウェー発のオーディオアクセサリーブランド・JewelmadeのレコードやCDラックを、今後日本で取り扱う予定だという。デザイン性が高く、アナログレコードやCDを複数枚まとめて、倒れない形で床に設置できる。
さらにレコードを縦方向にディスプレイするラックや、CD用ラックもラインナップ。一覧性の高い薄型タイプは、背面に磁石を備えており、壁に固定することもできる。CDの場合は、ラックにCDを飾ったまま、ケースを空けてCDを取り出すことも可能。価格はモデルによって異なるが3~8万円程度の価格イメージだという。
会場には他にも、KEITH MONKSのレコードクリーニングマシン新モデル「Redux Two」(税別予価1,600,000)も展示された。
SOULNOTE
SOULNOTEブースの注目は、USSプロトコルを採用したネットワークトランスポート「Z-3 ver.2」(USS/RAAT/DLNA/UPnP)と、USS専用仕様の「Z-3X」、およびUSS出力Roonサーバー「R-3」(1TB SSD)。いずれも11月発売で、価格はトランスポートが165万円、サーバーが209万円。
SFORZATOとSOULNOTEが音を聴きながら共同で開発したUSSプロトコル(RJ45等のLANケーブルでデジタル音声信号を送るための伝送方式)に対応。トランスポートの処理負荷を最小とすることで、時間軸純度を犠牲にしないノイズ低減を達成したという。ブースでは、R-3からZ-3XをUSSプロトコル伝送したサウンドを体験できる。
「E-3MC」は、SOULNOTEが「考えうる最高のMC/MM再生を目指した」というフォノイコライザーで、10月に発売されたもの。価格は181万5,000円。
世界初という、左右GND完全分離のフォノイコライザーで、シャーシ、Lch、Rchの3つのGNDを完全分離できる。SOULNOTE 3シリーズのアンプと組み合わせることで、カートリッジからスピーカーまで左右のGNDが一度も繋がることのない完全分離システムを構築可能。
MC/MM再生に特化した新開発のMC Type-Rサーキット(ディスクリート ハイゲイン 対アース増幅 non-NFB バランス回路)を採用。全てがGNDを基準に動作するシングル方式で、プッシュプルやバイアス回路を追放。非常にシンプルなnon-NFB回路により、過渡応答に優れた音楽信号の鮮度を守っている。
LINN JAPAN
LINN JAPANブースの目玉は、コンパクト・リファレンススピーカー「343 EXAKT」と「343 PWAB」だ。価格は343 EXAKTが17,600,000円(ペア)、343 PWABが12,100,000円(ペア)。それぞれ個別の部屋でデモが行なわれている。
どちらもオリジナルドライブユニットの「PISTONIK」を搭載しており、ユニット自体も展示されている。フラッグシップスピーカー「360」で採用している最新テクノロジーをコンパクトな新素材キャビネットに搭載しているのが特長。
343 EXAKTは、4ウェイ4スピーカー構成のEXAKT Integratedアンプを内蔵。EXAKTヘッドユニットからデジタル伝送され、スーパーハイクオリティかつシンプルなオーディオシステムを構成している。
スピーカーに入力されたデジタル信号は、ビット拡張/アップサンプリング、デジタルクロスオーバー、ユニット誤差補正、定在波音響補正プログラムを経て各ドライブユニット専用のデジタル信号を生成、3組のDAC&パワーアンプ、最低域用のLinn Power DACにフィードされ、スピーカー全体がマルチアンプ駆動する。
343 PWABは、一般的なパワーアンプと組み合わせて再生するスピーカー。3ウェイパッシブ + Aktiv Bassスピーカー構成で、パワーアンプから送られた信号は、パッシブクロスオーバーで帯域分割され、上部3帯域のドライブユニットに送られる。最低域のウーファーには、専用パワーアンプLinn Power DACが使われている。
エソテリック
エソテリックのブースでは、最新フラグシップSACDプレーヤー「Grandioso K1XE」、アナログターンテーブル「T-01」とフォノイコライザーアンプ「Grandioso E1」、ネットワークDAC「N-01XE」、ネットワークDACプリ「N-05XE」をメインソースに活用。
Grandioso C1X solo、S1X、最新のパワーアンプ S-05XEでのデモなどが行なわれている。スピーカは、avantgarde「UNO SD」、「OPUS 1」や、Klipschのフラグシップ「Jubilee」、新型の「Klipschorn AK7」が使われている。
一体型SACDプレーヤーのGrandioso K1XEは、次世代DAC「Master Sound Discrete DAC G2」を搭載。PS1XEは外部強化電源ユニットで、いずれも11月1日発売。価格はK1XEが418万円、PS1XEが154万円。
独自のSACDトランスポート・メカニズム「VRDS-ATLAS」を搭載。Grandioso PS1XEは、さらなる音質アップグレードを望むユーザー向けに、セパレート電源搭載モデルの開発で培ったノウハウを投入した、K1XE/N1専用の外部強化電源ユニット。カスタムチューニングを施した強力な電源ユニットで、Master Sound Discrete DAC G2搭載モデルのパフォーマンスをさらに引き出せるという。
発売中のアナログターンテーブル「T-01」も登場。独自の非接触駆動方式「ESOTERIC MagneDrive」を採用しており、価格はアームが付属する「T-01」が4,730,000円。アームレスモデルの「T-01 AL」が4,400,000円。
ESOTERIC MagneDrive Systemは、同社初のターンテーブル「Grandioso T1」に搭載されたものだが、T-01では、モータードライバーの10MHzクロックシンク、アルミニウム+MDFによる3層キャビネットなど、Grandioso T1の特徴を継承しつつ、MagneDrive Systemをシャーシに一体化し、電源ユニットを小型化した2ピース構成とすることで、Grandioso T1のように専用治具を使ったセッティングの手間を省いている。
10月に登場したばかりの新世代ネットワーク/DAC「N-01XE」(2,420,000円)も用意されている。Master Sound Discrete DAC G2を搭載。低ノイズな新レジスターネットワークを採用したほか、デジタル領域では、FPGAとレジスターネットワークの電源回路をセパレート化。DAC後段のアナログ領域ではホット/コールドの電源回路をそれぞれセパレート。個別の電源レギュレーターから給電することで、電源ラインをよりピュアに再構築。音質を向上させたという。
新世代のネットワーク・エンジン「ESOTERIC Network Engine G4」は、オーディオ回路から完全に独立した専用大型リニア電源を搭載し、回路コンポーネントごとにトランスの巻線から独立した電源ラインで直接給電。ノイズ源となるスイッチング素子を使わず、大型トロイダルトランス、大容量カスタムコンデンサー、ショットキーバリアダイオードなど、大規模な部品構成により、アナログ再生のように滑らかで実在感に溢れるサウンドを実現した。
トライオードやフェーズメーションなど
トライオードのブースでは、フラッグシップモデルの「JUNONE 845SE」や、プレミアムシリーズの人気商品「EVOLUTION PRE」、「EVOLUTION MUSASHI」、「TRZ-P300W」などを中心にデモを実施。
JUNONE 845SEは、プリメインアンプ「EVOLUTION」で初めて採用した高音質電子ボリュームなどの新技術を投入。サイズの見直しも含めた新シャーシの開発などにより、伝送経路の最短化や音楽信号の干渉を抑える理想的な内部レイアウトなども実現。入力信号の情報量の損失を大幅に低減したのが特徴。
前段は12AU7、ドライブ段はPSVANE WE300B、出力段は845のオール三極管構成。「三極管の美しい響きと845の力強さの両方を備えた極上の真空管サウンドを提供する」という。
フェーズメーションのブースでは、真空管式モノラルパワーアンプ「MA-3000」に注目。11月28日発売で、価格はペアで税抜6,500,000円。
2023年に発売したフラッグシップアンプ「MA-5000」のDNAを引き継ぐ弟機と位置づけられており、MA-2000のシャーシを流用し、ファイナル段の真空管に300Bを採用しているが、MA-2000をベースにしているわけではなく、中身は大きく異なる。
表現力に優れるという直熱三極管の使用にこだわり、MA-3000では三極管を代表する300Bのパラレルシングル構成を採用。回路をシンプルにすることで、ピュアでかつハイスピードな再生を実現した。音楽信号はドライブ段「EL34」を3結のトランス結合を経て出力段に送り出す仕様。













































