デノン、薄さ70mmで63,000円の6ch AVアンプ

-HDオーディオ対応。2.1chスピーカーセットも


薄型AVアンプのAVC-S500HD

6月下旬発売

標準価格:
 「DHT-S500HD」オープンプライス
 「AVC-S500HD」63,000円
 「SYS-S500CS」13,650円

 株式会社デノン コンシューマー マーケティングは、ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioのデコードに対応した薄型AVアンプと、2.1chスピーカーをセットにしたシアターシステム「DHT-S500HD」を6月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は6万円前後の見込み。

 AVアンプ単体「AVC-S500HD」でも、63,000円で発売するほか、別売のサラウンドスピーカーパッケージ「SYS-S500CS」を追加することで、5.1chシステムにも拡張できる。スピーカーパッケージの価格は13,650円。AVアンプのスピーカーターミナルは汎用のバネ式であるため、様々なスピーカーが接続できる。

 【お詫びと訂正/2009年6月9日記載】
 記事初出時、「AVC-S500HD」をデジタルアンプと記載しておりましたが、アナログアンプの誤りでした。お詫びして訂正させていただきます。


■ AVアンプ「AVC-S500HD」

 「AVC-S500HD」はアナログアンプで、サブウーファ用を含む6chアンプを内蔵しながら、70mmという薄型筐体を実現。外形寸法は434×318×70mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は6.2kg。アンプ部の定格出力は27W×6ch、最大出力は34W×6ch(いずれも6Ω時)。

 ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなどに対応し、Blu-ray Discプレーヤーからビットストリーム出力したサラウンド音声をデコードできる。HDMI入力は前面に1系統、背面に2系統の計3系統用意。ビデオコンバージョン機能も備え、S映像/コンポジット信号をHDMIから出力可能。480i映像のプログレッシブ変換にも対応している。

 「DHT-S500HD」には2.1chのスピーカーしか付属しないが、AVアンプにドルビーバーチャルスピーカー機能を備えることで、2.1chスピーカーを使ったバーチャルサラウンド再生が可能。

 別売のネットワーク機能付きiPod用コントロールドック「ASD-3N/3W」を接続することで、iPodの再生や、ネットラジオの再生、PCに保存された音楽ファイルの再生なども可能。圧縮音楽ファイルを補間再生する「Compressed Audio Restorer」機能も備え、ソースに合わせて「RESTORER 64」、「RESTORER 96」、「RESTORER HQ」の3モードが選択できる。

 付属の専用マイクを使い、スピーカーの初期設定が行なえる「オートセットアップ機能」や、測定した部屋の音響特性から最適な音響効果を生む「Audyssey MultEQ」も用意。小音量再生でも質感を損ねない「Dynamic EQ」なども備え、これらの機能を組み合わせた「Dynamic Volume」が利用できる。

 

背面。6ch分のアンプを内蔵している
 オン・スクリーン・ディスプレイ(OSD)メニューを備え、画面を見ながら各種設定が可能。HDMI CECにも対応し、電源ON/OFFやファンクション切換、音量調整などが対応テレビのリモコンから操作可能。アンプの電源がOFFでも、接続したプレーヤー/レコーダの映像をテレビに出力するパス・スルー機能も備えている。HDMI CECの対応メーカーはシャープ、パナソニック、東芝、日立、三菱電機。

 入力端子はHDMI×3、S映像×1、コンポジット×2、アナログ音声×3、光デジタル×1。出力はHDMI×1、コンポジット×2、アナログ音声×1、3chプリアウト×1、ヘッドホン×1。S/N比は95dB。消費電力は130W。


■ 2.1chスピーカー「DHT-S500HD」

 

2.1chスピーカー「DHT-S500HD」をセットにした写真
 「DHT-S500HD」に付属する2.1chスピーカーは、フロントスピーカーの「SC-AS500」×2と、サブウーファ「DSW-S500」×1。フロントは密閉型で、キャビネットには高比重樹脂を採用。ユニット取付に傾斜をつけ、ローボードのテレビ台などに設置した場合でも音がダイレクトに耳に届くようになっている。

 5.7cm径のフルレンジユニットを2個搭載しているため、ネットワークは使っていない。再生周波数帯域は80Hz~30kHz。インピーダンスは6Ω。出力音圧レベルは82dB。外形寸法は85×115×188mm(幅×奥行き×高さ)。重量は900g。

 サブウーファは16cm径ユニットを搭載したバスレフ型。再生周波数特性は30Hz~300Hz 。インピーダンスは6Ω。出力音圧レベルは82dB。外形寸法は136×307×420mm(幅×奥行き×高さ)。重量は4.8kg。


■ 追加用スピーカー0「SYS-S500CS」

 

追加用スピーカー0「SYS-S500CS」
 追加用スピーカー「SYS-S500CS」は、サラウンド用に、フロントスピーカー「SYS-S500CS」と同じものを2台、センタースピーカー「SC-CS500」を1台セットにしたもの。センターの仕様やフロント/サラウンドスピーカーとほぼ同じで、5.7cm径のフルレンジユニットを2個搭載した密閉型。再生周波数帯域などの仕様は「SC-CS500」と同じ。外形寸法は188×115×85mm(幅×奥行き×高さ)。重量は900g。


(2009年 6月 8日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]