パイオニア、3ウェイ構成の天井埋込み型スピーカー
-19万円のS-IC691A。EXシリーズの技術を投入。2ウェイも
パイオニア株式会社は、天井埋め込み型スピーカー3モデルを2010年2月上旬より発売する。価格は3ウェイスピーカー「S-IC691A」が190,000円、2ウェイで20cm径ウーファの「S-IC871A」が60,000円、同じく2ウェイで16cm径ウーファの「S-IC671A」が51,000円。
いずれも、高級スピーカーであるEXシリーズの技術を投入した天井埋込み型のスピーカーで、国内のインストール市場向けにラインナップ。既報の「ACCO」シリーズの埋込み型スピーカー3モデルと合わせて、計6製品で展開するという。
S-IC871A | S-IC671A |
共通する特徴として、独自開発の「フェイズコントロール」技術を搭載。スピーカーだけでなく、アンプやソフトウェアを含めて時間や位相を管理し高音質化を図るというもので、同技術を搭載するスピーカー間では、ネットワークの位相特性のマッチングや、同一システム内で位相・音色のマッチングが図られ、チャンネル間で音がスムーズに繋がり、空間表現力の高いオーディオ再生が可能になるという。
また3モデルとも、天井面に対してスピーカーユニットを傾けた構造を採用しており、天井埋込み時にスピーカー本体を回転させることで、最適なリスニングポジションに合わせた設置が可能。豊かな音場と安定した音像を得ることができるという。傾度はS-IC691Aが45度、S-IC871A/S-IC671Aが15度となっている。
S-IC691Aは、16cm径のコーン型ウーファユニットと、EXシリーズで採用されているミッドレンジとツイータの同軸ユニット「CSTドライバ」を搭載する3ウェイ構成のスピーカー。CSTドライバは、マグネシウム振動板を採用した14cm径ミッドレンジの中央に、3cm径のドーム型ツイータを備えており、広帯域にわたり正確な音像と自然な音場を実現可能とする。
ツイータの振動板には、高強度と適度な内部損失を両立する「セラミックグラファイト」素材を採用。超高域再生技術「HSDOM(Harmonized Synthetic Diaphragm Optimum Method)」も搭載することで、高域再生限界100kHzを実現したという。ウーファには「アラミドカーボン複合振動板」と、新開発の「LDMC回路(Linear Drive Magnetic Circuit)」を採用し、歪みを大幅に低減するとしている。
再生周波数帯域は28Hz~100kHz、インピーダンスは6Ω、出力音圧レベルは87dB、最大入力は150W。外形寸法は340×225mm(直径×奥行き)、重量は4.7kg。
S-IC871AとS-IC671Aは、上位モデルで蓄積された技術をベースに開発したという「フルレンジCSTドライバ」を搭載した2ウェイスピーカー。S-IC871Aは20cm径ウーファ、S-IC671Aは16cm径ウーファの中央に3.8cm径のチタンツイータを配置する同軸構成となっている。またフレームにはアルミダイキャストを採用。剛性を高め、不要振動の発生を抑制している。
S-IC871Aの再生周波数帯域は28Hz~40kHz、インピーダンスは6Ω、出力音圧レベルは89dB、最大入力は130W。外形寸法は294×135mm(直径×奥行き)、重量は3.1kg。
S-IC671Aの再生周波数帯域は32Hz~40kHz、インピーダンスは6Ω、出力音圧レベルは88dB、最大入力は130W。外形寸法は294×134mm(直径×奥行き)、重量は3.1kg。
(2009年 10月 28日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]