オンキヨー、DTS-HD MAにも対応した液晶一体型PC

-23型フルHD。PCで世界初「DTS Premium Suite」


使用イメージ

6月3日より順次発売

標準価格:169,800円~189,800円

 オンキヨーは、2系統の地上/BS/110度CSデジタルチューナや、DTS Premium Suite、iPodドック、BDドライブなどを搭載した、スリムな液晶ディスプレイ一体型PC「E713A9B」と「E713A9」を6月3日より順次発売する。

 2機種の違いはOffice Personal 2010の有無で、価格と発売日は、備えている「E713A9B」が189,800円で6月17日、備えていない「E713A9」が169,800円で6月3日発売。また、直販サイト・オンキヨーダイレクト専用のBTOモデル「DM513」も用意する。

 23型、解像度フルHD(1,920×1,080ドット)の液晶ディスプレイを採用した一体型PC。2系統の地上/BS/110度CSデジタルチューナも備えており、2番組同時録画が可能。ダビング10にも対応し、視聴・録画ソフトにはStationTVを使用する。なお、HDMI入力も備えており、PC以外の機器を接続する事もできる。

 最大の特徴は、PCとして世界初という「DTS Premium Suite」を搭載した事。これはDTSのオーディオソリューションパッケージの名前で、具体的にはDTS-HD Master Audioに対応したデコーダ、CDやインターネット映像、BDなど、ソース間の音量バランスを自動的に合わせる「DTS Symmetry」、バーチャルサラウンド技術「DTS Surround Sensation UltraPC」、映画のセリフなどを聞き取りやすくする「DTS Boost」、さらに、様々なオーディオ信号をDTSに変換してデジタル出力し、AVアンプなどに接続できる「DTS Connect」に対応する。

 サウンドチップは「Realtek ALC5501」。音声系の出力として、ライン出力端子(ステレオミニ)×1、リアスピーカー出力(ライン入力兼用/ステレオミニ)×1、センター/サブウーファ出力(ステレオミニ)×1、光デジタル×1、イヤフォン出力(ステレオミニ)などを用意する。

 オーディオ機器開発のノウハウを活かして新開発したという、スリム型スピーカーを採用。横長のユニットだが、10cm口径のウーファの振動板と同等の振動板面積を持つ。また、通常のスピーカーは、ユニット背面からの音をエンクロージャーの吸音材などで減衰させているが、E7シリーズに採用されたユニットは、背圧の影響を受けず、開放的な動作ができるという。

新開発ユニット。薄さ約10mm液晶下部に搭載している

スライド式iPod用ドック
※iPodは付属しない
 磁気回路に、複数のマグネットを使う「ツインマグネット方式」を採用。磁気回路とボイスコイルの内部に支持部材を搭載し、力強い駆動力と振幅信頼性を維持しつつ、薄さ約10mmを実現している。また、ユニットのエッジには不要なノイズを低減させるというVラインエッジを採用した。アンプの出力は5W×2ch。

 さらに、本体側面にiPod用のスライド式ドックを装備。PCの電源がOFFの時でも、iPodの再生音をPCのスピーカーから再生できる。

 CPUはインテルCore i5-650。動作周波数は3.20GHz(ターボ・ブースト利用時は最大3.46GHz)。メモリは標準4GB、最大8GB。HDDはSerial ATAの1TB(5,400rpm)。

 OSはWindows 7 Home Premiumで、64bit版をプリインストールしているが、付属のOS選択起動ディスクを使用することで32bit版に変更する事もできる。

 ワイヤレスのマウスとキーボードを採用。消費電力は最大約145W、標準約75W、省電力時4W未満。外形寸法は587×183~345×480mm(幅×奥行×高さ)。重量は約10.1kg。

 BD/DVD再生用の「WinDVD BD for ONKYO」、オーサリング用「DVD MovieW riter 7」、音楽管理ソフト「iTunes 9」、BD/DVD/CD作成用「Roxio Creator LJB」などをプリインストールしている。


  なお、「E7シリーズ」の発売を記念し、オリンパスのデジタルカメラ「PEN Lite E-PL1 ダブルズームキット」や、オンキヨーのホームシアターパッケージシステム「HTX-22HDX」などが当たるプレゼントキャンペーンも実施される。詳細はキャンペーンのページにて。


(2010年 5月 24日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]