ソニー、4Kプロジェクタ+PS3用の4K写真出力アプリ
-PlayMemories 4Kを提供。12分割で4K伝送
PlayMemories 4K Edition |
ソニーは、4Kプロジェクタ「VPL-VW1000ES」で4Kの写真を表示できるPlayStation 3用アプリ「PlayMemories 4K Edition」を3月23日13時よりVW1000ESユーザー向けに無償提供開始する。
PlayMemories 4K Editionは、VPL-VW1000ES(168万円)で4Kの写真表示を可能にするPS3用アプリケーション。VW1000ESを購入し、製品登録を行なったユーザーに、ダウンロード用のプロダクトコードを送信。PlayStation Storeでダウンロードコードを入力することで、PS3にPlayMemories 4Kアプリをインストールできる。
4K(3,840×2,160ドット)の2D写真や、フルHD(1,920×1,080ドット)の3D写真、パノラマ写真などを4KプロジェクタのVW1000ESに表示可能にする専用アプリ。写真はUSBメモリなどのUSB経由もしくは、XMB上の写真の同期でアプリに取り込める。アプリでは、写真の選択や、4K表示、3D写真(MPF)表示、写真の回転、ズーム、まとめて表示、スライドショーなどが可能。操作はPS3のコントローラで行なえ、マルチアングルで撮影した写真は、コントローラを傾けることで写真の表示角度を変えることができる。
VW1000ESから4Kで表示 |
VPL-VW1000ES |
PS3とHDMI接続したVPL-VW1000ESに4Kで写真を表示できる。4Kの表示方法は独自方式となっており、PS3側で1枚の映像を12枚に分割。この12枚をそれぞれ1080p映像として分割伝送し、VW1000ES側で1枚の4K写真として結合することで、4K表示が行なえる。
4K出力のためには、アプリの[設定]-[ビデオ出力]で4K Photoを選択し、アプリを再起動する。これは上記の12分割映像伝送を行なうための準備として必要という。4K表示中はドットバイドットでの表示となり、ズームなどの機能は利用できないが、ピクチャープリセットや色温度、色域、ランプコントロールなどの調整は可能。
PlayMemories 4K Edition | EXIF情報を表示 | パノラマ写真 |
なお、HDMI Ver.1.4では4Kの映像伝送も規格化されており、最高4,096×2,160ドット/24fps、3,840×2,160ドット/30fpsの4K映像伝送まで規格上は対応する。しかし、PS3のHDMIトランスミッタは4K出力に対応していないため、12分割の独自4K出力方式を採用したという。
なお、ソニーが北米で発表した4Kアップコンバート出力対応のBlu-rayプレーヤー「BDP-790」とVW1000ESの組み合わせでも4K表示に対応。この場合は、HDMI規格の標準的な方式で4K出力が行なわれる。
PlayMemories 4K Editionの利用にはPlayStation 3とVPL-VW1000ESが必要なほか、PS3のシステムソフトウェアはVer.3.70以上、HDDに300MB以上の空き容量、ハイスピード規格に対応したHDMIケーブルが必要となる。
PS3コントローラで操作 | 4K表示時には一部操作が制限される | 4K表示+超解像(リアリティクリエーション)適用も可能 |
(2012年 3月 16日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]