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JDI、LED部分駆動対応の7型/431ppi高精細WhiteMagic液晶。20%消費電力低減

 ジャパンディスプレイ(JDI)は、低消費電力かつ外光下の視認性を高めた「WhiteMagic」技術を採用し、ローカルディミング(local diming/部分駆動)バックライトを搭載した7型液晶モジュールを開発した。6月1日から米国サンディエゴで開催される「SID DISPLAY WEEK 2014」で展示する。

 IPS方式の7型/1,600×2,560ドット液晶モジュールで、精細度は431ppi。コントラスト比は2,200:1(最大19,000:1)、輝度は500cd/m2、視野角は上下/左右160度以上。色再現領域(NTSC比)は70%。バックライトは、LEDを導光板の縁に配置するエッジライト方式のため、従来品と比べて厚くなることもなく、モジュールの厚みを1.16mmにおさえている。

 WhiteMagicは、RGBにWの画素を加えることで画面全体の明るさを向上させるとともに、低消費電力化する技術。入力されたデータを解析して信号処理を行ない、液晶パネルとバックライトを適切に駆動することで、画質劣化を抑えながらバックライト消費電力を低減する。WhiteMagicにローカルディミングバックライトを組み合わせることで、より効率的なバックライト制御が行なえるため、従来のWhiteMagicより約20%の消費電力削減が可能という。

 液晶テレビでは、ローカルディミングを黒の沈み込みの向上や、コントラスト向上などに活かしているが、WhiteMagicと組み合わせた今回のモジュールはモバイル向けということもあり、消費電力削減を目指したものとなる。

(臼田勤哉)