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パイオニア、世界中のクラブやDJをつなぐネットサービス「KUVO」

 パイオニアは6日、クラブカルチャーエンターテインメントサービス「KUVO(クーヴォ)」を発表した。6日よりサービス開始し、アプリ「KUVO app」を使って、世界各国のクラブでかかっている楽曲情報や、プレイしているDJ情報などを入手可能とするほか、各地でプレイされている楽曲やDJの情報をリアルタイムに地図上で確認できる「Club Map」により、好みにあったクラブを探すことができる。

KUVOが提供する世界観のイメージ

 世界中のクラブにパイオニアのDJ機器が利用されていることから、それらの機器をネットワークで接続し、最新情報をクラバーに提供。DJやクラブは、楽曲情報のほか、メッセージやプロフィールを世界中に配信できるため、クラバーだけでなくKUVOでつながっている世界中の人々に対して、プロモーションツールとしてKUVOを活用できるという。

 KUVO FEEDは、世界各地のクラブでかかっている楽曲や、プレイしているDJ情報をリアルタイムに確認できるもの。プレイ中のDJやクラブからのメッセージ、DJプロフィールなどを閲覧できるだけでなく、フォーローして最新情報を自分のアカウント画面に表示できる。

 世界各国の楽曲やDJのトレンドが分かるという「Discover」やプレイリスト、近所の行きたいクラブがわかる「Club Map」なども確認できる。さらに、クラブで撮影した情報入り写真を共有できる「Photo Album」などの機能も提供する。

 クラブ運営者のKUVOへの参加には、ネットワークゲートウェイ「NXS-GW」のインストールが必要。また、クラブDJの参加については、Web登録が必要となる。

 今後は、クラブでプレイするプロDJだけでなく、自宅で楽しむホームDJも自分のDJプレイをアップロードする機能を追加し、いつでもどこでも誰でも参加できるサービスを目指していくという。また、KUVOに集積したクラバーの閲覧履歴やDJの演奏履歴などの情報をクラブに提供し、DJやクラバーがよりいっそう楽しめるイベント企画などの貢献するとしている。

 明日より開幕予定のCEATEC JAPAN 2014のパイオニアブースでもKUVOのサービスや世界観を紹介する。

 なお、パイオニアは、DJ機器事業を会社分割の手法で切り出し、投資ファンドのKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ・アンド・カンパニー)と設立する新会社「パイオニアDJ株式会社」に株式譲渡する計画。9月16日のDJ事業売却/経営方針説明会では、パイオニアの小谷進社長が、今後のDJ領域の成長について「約5万拠点といわれるクラブを対象にしたスピーカーなどの機器ビジネス。もうひとつがネットワークで、世界のクラブを結んで情報交換を行なう新しいビジネスだが、このネットワークサービスには大きな投資が必要」と説明し、DJ事業売却の一因として挙げていた。

(臼田勤哉)