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ソニーの“ガチな映像制作強化合宿”に参加してみた。過酷な3日間密着レポ

ソニーマーケティングは、10月7日から9日の3日間、映像制作スキルを磨きたい参加者たちを集めて、プロの映像クリエイターからレクチャーを受けながら地域のPR映像を制作するイベント「CREATORS’ CAMP」を福島県福島市で実施した。

コワーキングスペースのFukushima-BASEを拠点に、福島市の各地を取材して映像を撮影。それを編集して福島市のPR動画を制作するのが目的。さらに、PR動画の依頼元は福島市観光交流推進室。参加者達はリアルなクライアントワークを体験できるイベントだ。

具体的に、どのようなスキル・ノウハウが得られるのか。ソニーマーケティングから招待してもらったので、実際に参加してみた。

今回の活動拠点となったFukushima-BASE

ソニーマーケティング初主催のクリエイター養成イベント

CREATORS’ CAMPの開催は今回が初。ソニーマーケティングがこのようなイベントを主催することも今回が初めてで、イベントプログラムの考案などには、広告映像制作を手がけ、クリエイター養成の「AOI Film Craft Lab.」も展開するAOI Pro.が協力している。

AOI Pro. 制作部 チームリーダー プロデューサー 千原秀介氏

参加費は33,000円、その他交通費、宿泊費は個人負担、宿泊先の手配も各自で行なうという内容なのだが、学生も多数参加しており、下は10代、上は60代の様々なメンバーが揃った。

イベントプログラムは、1日目にチーム分けと使用機材/サービスの説明、PR映像の企画構想をまとめ、2日目に9時から19時頃まで撮影、その後編集作業。その後解散し、3日目の朝に再び集合して12時30分までに映像を納品するという超タイトなスケジュール。3日目の午後には上映会と審査、講評会も行なわれた。

チーム分けは年齢の近い原則3人1チームでA~Iまでの全9チーム。2つのチームを1グループとして1人の講師が担当する形式で実施された(Iチームのみ1チームでの行動となった)。

講師は、自身で撮影から編集までを行なっている映像クリエイターとしてUssiy氏、DIN氏、AKIYA氏と、現場の指揮を取るのがメインとなる映像ディレクターとしてRyo Ichikawa氏、Kai Yoshihara氏の5名が参加した。

Ussiy氏
DIN氏
AKIYA氏
Ryo Ichikawa氏
Kai Yoshihara氏
参加者にはトートバッグ、キーホルダー、リストバンド、ステッカーが配布
リストバンドはほとんどの参加者が身につけて3日間を過ごしていた
筆者もα7 IV(制止画も撮る必要があるため)とFE 16-35mm F2.8 GM IIを借りて、メイン装備として撮影に挑戦した

FX30で撮影。プロ向けの機材も集結

カメラはFX30を使用

今回用意された撮影機材は「FX30」で、各チームに2台貸し出される。レンズは「FE 20-70mm F4 G」や「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」など使い勝手良さやマクロなどの特徴を持った一部のGレンズのほか、G MASTERレンズがメインに揃えられた。

カメラとレンズ以外にも、ASUS JAPAN、VANLINKS、DJI JAPAN、平和精機工業の機材協力で、カラーグレーディング用のディスプレイ、マットボックスとNDフィルター一式、ビデオ三脚、ジンバルも用意された。

参加者の中には、制止画や動画撮影を趣味や仕事で行なっているという人も居たのだが、今回扱うFX30のような動画専用機に触れたことがないという人がほとんど。機材設定やNDフィルターの使い方についても初日でレクチャーが行なわれ、興味深そうに機材に触れている様子が見られた。

初日はとりあえず触ってみるだけ、という感じにとどまっていた
使用機材や設定方法は座学形式で行なわれた

取材地の選定とスケジューリングがすでに過酷

開会の挨拶に福島市の木幡浩市長も駆けつけた

開会の挨拶、機材の説明が終わると、参加者は福島市観光交流推進室からのオファーが伝えられる。それをもとに、映像の企画構想を練る。同時に取材地の選定も行なっていく。

福島市観光交流推進室からのオファー

・自治体PR動画を制作して欲しい(動画コンテンツ 1本)
・納品は、2023年10月9日(月・祝日)12時30分まで
・制作意図:
日本各地はもちろん、遠く離れた異国の人にも福島市の魅力を知ってもらいたい。
福島市の空気感や雰囲気を動画を通して伝え、観光地としての魅力を訴求し、福島市に旅行に行きたい!、と思ってもらいたい。
・動画尺は、1分以上(推奨は~2分程度。長くても3分)
・4Kで制作いただきたい
・ドローンは使用しないで下さい(人の視点、目線で情報を伝えたい)
・例大祭やけんか祭りなど、大勢が集まる場所では周囲の方に迷惑(スペースを占有してしまう)となる三脚や一脚は使用しないで下さい

取材地の選定はグループ毎に行なうため、取材地は重なるものの、チーム毎に別の映像を制作するという形だ。取材地が同じでも、チーム毎の視点が異なり、撮影される映像も様々。同じ物を撮影していても演出が異なるため、できあがる映像は全く印象の異なるものになる。

今回、1日目に動画の企画構想をまとめる時間があったが、ロケ地は、福島市観光交流推進室と福島市ロケツーリズム推進会議の協力によって決められた数カ所からチーム毎に選択し、撮影交渉も各チームで実施。事前情報として「撮影地は福島市内」としか案内されていないので、参加者は事前の下調べはあまりできていない状況だ。

さらに、撮影地の1つである2カ所の果樹園とカフェは福島市の用意した専用タクシーで時間が指定されており、各グループがその時間を割り振る形に。そのほか移動は果樹園を除いて原則電車、もしくは参加者負担でのタクシー移動ということで、まずグループで果樹園とカフェを撮影するか否かを決めて時間を確保し、その時間をベースにほかの移動時間を決めていくことになる。

電車も1時間に2、3本の路線があるため、撮影が5分押してしまうと別の撮影地への移動が困難になる。チーム分けは大まかに近い年齢で組まれているが、若手チームと年配チームのグループなどもあり、そういった要素も移動で考慮しながら撮影地を決めなければならないなど、考える要素が複雑に絡み合っている。実際のクライアントワークよりも過酷さは何段階も上のように感じられるが、逆に言えば、スケジュールがタイトな中での映像制作の練習とも言えそうだ。

【ソニー CREATORS' CAMP】企画構想の様子

いざ、撮影へ。機材に戸惑う参加者たち

2日目の撮影当日。天候に恵まれたのだが、参加者質は出発前の機材セッティングでトラブル発生。やはり手こずってしまい、なかなか出発できない状況となった。特にジンバルのセッティングに苦戦しているのが見受けられた。

使い慣れた自分の機材であればすぐに持ち出せるかもしれないが、初めて触れる機材、ジンバルユーザーも普段使っているものと異なるので、なかなか難しい。一方で、微調整が難しい、機能も把握できていないといった状況を踏まえながら、撮影現場で行動できているチームもあった。しかしながら、習熟度が足りない状況で撮影をスタートしなければならないのは過酷だ。

筆者は最初にあづま果樹園とPEACHMAN CAFEに向かうチームIと、その後飯坂温泉へ移動して旧堀切邸で撮影を行なっていたチームFの2チームを取材した。

完全分業制の最若手「チームI」

チームIの撮影風景を見学するため、あづま果樹園へ

チームIは10代と20代前半の4人で構成された若手チームで、担当講師はUssiy氏。ほかよりも1人多い4人チームであること、若さ故のそれぞれのやりたいことでバラバラになってしまうのではないかというUssiy氏の懸念で、このチームは完全分業制でスタート。

2名のカメラマン、出演者、監督の役割を徹底し、監督とカメラマンがUssiy氏の指導のもとセッティングを行なっている間に、出演者が取材先の果樹園の方とコミュニケーションを取って、インタビュー撮影をスムーズに進めたりと、そのチームワークをしっかりと発揮していた。

あづま果樹園では、どの位置にカメラを設置し農園の林檎を捉えるか、三脚の位置、手持ちの2カメの立ち回りなどをUssiy氏から教わっている様子が見受けられた。

PEACHMAN CAFEでは、デザートの物撮りが絡むシーンの撮影に挑戦。通常の営業時間に訪れているため、一般の方への配慮もしつつ、しっかりと映像を収めなければならないという、プロの現場でもあり得る状況下、さらに撮影するデザートにはアイスが乗っているので、溶ける前に撮影を完了しなければならないということもあり、入念にアングルやデザートを置く位置をチェックして撮影が行なわれた。

2カ所目の撮影でチームワークはさらに強化され、カメラの扱いにも慣れてきて、順調に撮影が進んでいたが、その後の状況を付き添いのソニーマーケティングスタッフに聞いたところ、機材の置き忘れや、烏ヶ埼展望台での撮影後に徒歩で信夫山を下山したため、撮影時間がギリギリになって駅までダッシュするなど、慣れないところもあったようだ。

三者三様の目線と落ち着いたチームワークを見せる「チームF」

旧堀切邸

飯坂温泉の旧堀切邸に移ってAKIYA氏が指導するチームFに合流。こちらは3人でそれぞれアングルを見つけながら、カメラを交代しつつ撮影が行なわれており、同じ被写体でも様々な視点での映像が撮れており、それを3人で確認しながら意見交換していくスタイルで進められていた。

チームFの様子

指導をするAKIYA氏もチームに付きっきりではなく、撮影する様子を眺めながら、「こういう画が撮りたい」という要望に対して、それに応じた撮影方法と、それに加えて、その場にある物を活かした撮影方法や撮れる画をレクチャーするなど、チームメンバーがさらに様々な構図を見いだせるようなアドバイスを行なっていた。

参加者自身が積極的に講師のアドバイスを聞き出し、「じゃあこんな撮り方もしてみたい」と新たな視点を取り入れて撮影が進められている様子も見られ、このイベントを十分に活用できている様子。独特な視点で撮影している様子は、見ている筆者も参考になる点が多かった。

旧堀切邸のそばには飯坂温泉発祥の場所と言われている鯖湖湯も。手前に写っているのは講師のAKIYA氏
飯坂温泉駅
飯坂電車
温泉娘のキャラクターがいたるところに掲示されているのも印象的だった
【ソニー CREATORS' CAMP】撮影風景(チームI&チームF)

福島駅前通りに連山車「福島稲荷神社例大祭」

福島駅前通りに山車が集まっている様子

福島駅前ではこの日、福島稲荷神社例大祭が催され、駅前通りに提灯をいくつもぶら下げた山車が並ぶ「福島秋祭り連山車」が行なわれていた。今回のPR動画には、この連山車の様子も使用可能なため、Fukusima-BASEでは、一度帰還して体勢を立て直し、編集時間を前に最後の撮影へと向かうチームが見受けられた。

筆者も拠点に用意されていたFE 70-200mm F2.8 GM OSS IIを借りて撮影に挑戦してみたのだが、これがなかなか難しい。無難な構図では撮れるものの、PR動画に使えそうな一瞬を切り取るみたいな画にならないのと、どうしても同じ構図を量産してしまって、編集してもつまらない画になってしまう。

このあとの参加者の編集や、3日目の上映会で様々なアングルで、地域の人の良い表情や、祭りの雰囲気が魅力的に伝わる良い映像がたくさん出てきていて衝撃だった。

過酷な素材選定と編集。全チームが映像完成

撮影終了後の19時から23時が映像に使う素材の選別と編集のための時間となっている。ここで全ての工程を終わらせる必要はないとはいえ、一度解散して3日目の9時20分から12時30分までに動画の書き出しと提出が必要なので、スケジュールがタイトなのは変わらず油断できない。

動画の撮影と編集を行なったことがある人であればわかると思うが、大体トラブルが起きるのはここだ。ピントが合っていなかったり、ブレが大きかったり、設定が間違っていたり、というのはまだ良い方で、今回の例では、FX30の指定された設定とOSのバージョンの相性が悪くて素材が確認できない、直前まで問題なかったのに急にBGMにノイズが出るようになって再起動しても直らないなどのトラブルも。

幸いOSは別のバージョンにアップデート、音のトラブルも講師のバックアップでなんとかなり、大きなダメージは回避できていた。

Log撮影のつもりが、1台だけ設定できていなかったというチームもあったが、グレーディングの調整で色味を揃えていく技術を講師から学んで、完成させていた。

1日目の企画構想の段階で、「シーンの繋ぎをどうするか」というところまで考えて撮影することのできていたチームは比較的早い段階で編集に移っていたようだが、そういったチームはごく一部で、ほとんどのチームがテーマは決まっているけど、撮影してみないとシーンが想像できない、テーマも決めることができなかったというチームもあったそうだ。

しかし、テーマが決まっていないチームも、シーンの想像ができていなかったチームも、撮影していく段階で見いだして、最終的にはまとめることができたようだ。

2日目23時時点でシーンの選抜が終わらず、3日目の朝もデータを持ち帰ったものの、結局進んでいなかったというチームもあったのだが、結果、全てのチームが12時30分の期限までに完成した動画、しかもちゃんとPR動画として観られるものが完成したのが驚きだ。

中には編集が得意という参加者も数名おり、編集の段階で協力しながら作業スピードがどんどん上がっていくチームもいるなど、自分の知らない分野を学びながら、得意分野は積極的に活かして、チームメイトとも情報を共有しながら団結して進んでいる状況を見ていると、今回の過酷なスケジュールが、逆に良い方向に作用しているようにも感じられた。

上映会と講評。講師陣も「学びを得た」内容

納品された映像は参加者全員の前で上映。同時に審査も行なわれ、審査は講師と福島市の担当者で実施された。なお、講師は自分の担当チームの採点はできないため、講師4名、福島市の担当1名が映像美、企画構成、PR動画としての質、福島市の魅力の5項目各持ち点5点で採点。

上映会後に審査と、講師達からの講評が行なわれ、最後に1位から3位までが発表される流れとなった。

上映会では各チームが上映前に、動画についてコメント。動画のテーマや注目ポイントをアピールした。審査表を構える講師陣も上映が開始されると真剣な眼差しで映像が流れる4K液晶ブラビアを注視していた。

採点する講師陣

審査後は講評が行なわれ、改めて各チームの動画を流しながら、担当講師がまずチームへのメッセージやレクチャー時の意図などをコメント、その後、2、3名の講師にそれぞれの視点でのコメントやレクチャーをする形で行なわれた。

審査を終えた講師陣に話を聞いてみると、講師達でもそれぞれ作品の良いと思ったポイント、重視しているポイントが異なって、非常に参考になったという。ある講師は、企画構成を非常に重視していたり、自身が良い表現方法だと思ったシーンの繋ぎがあまり注目されていなかったりと、想像したいたよりも大きく違いがあり、自分にはない視点を学ぶことができたという。

そういった学びはレクチャーを行なうなかでも様々な場面で遭遇したそうで、今自分が現在仕事の中で無意識に行なっている撮影や編集の意図を改めて言語化できたり、プロにとして“あたりまえ”と思っていた内容が、まず参加者に教えて挙げるべき基礎技術よりも少し上のレベルにあることなどが発覚したり、動画を始めた当初に立ち返って当時の困りごとを思い出しながらレクチャーしたという人もいた。

講師達にとってもこの3日間は濃密な期間となり、5人で意見交換しながら進めていたという。

筆者が講師陣と会話していく中で特に印象的だったのが、AOI Film Craft Lab.での講師経験もあるDIN氏が、技術よりもまず最初の基本として、取材先への礼儀やお礼、撮影地では荷物を省スペースにまとめるなど、細かな配慮を徹底することを教えていたこと。

さらにRyo氏の何を撮影するにもまず光と影を意識してフレームに収めることが大事だという教え方も印象的だった。さらに、今回100%上手くいった動画はどのチームからも出てくるとは思っていないが、これから動画を続けて1年後には良い作品が生まれる、そういうイベントだと思っていると話していた。

結果発表。2位2チームと1位という結果に

ついに結果発表。1位から3位までの発表を予定していたが、合計点が同じ2位が2組いたため、2位2組と1位の発表となった。

1組目の2位はKai Yoshihara氏が担当したチームBで、チームの女性が演者兼監督となり、日常に疲れたOLが福島の魅力に触れて活力をもらうという構成で撮影しており、素材の選定でやや苦戦していたものの、そこを脱したあとにスピード感が良く、仕上げに力を入れることができていたようだ。

第一回CREATORS' CAMP@福島県福島市 同率2位チーム作品(チームB)【ソニー公式】

同点となった2組目は、DIN氏が担当した同年齢3人が集まったチームDで、こちらもチームに女性がおり、彼女を演者として福島観光をして魅力に触れていく映像を制作。こちらのチームは素材の選定、編集作業も早く、グレーディングやシーン繋ぎの微調整などをDIN氏にアドバイスをもらいながら進めている様子が見られた。

第一回CREATORS' CAMP@福島県福島市 同率2位チーム作品(チームD)【ソニー公式】

そして、1位は最初に撮影の様子を取材したUssiy氏が担当する最若手4人組のチームIに決定。タイトルを「福島の心にふれる。」として、1人の男性が観光旅行で現地の人やものに触れていく中で福島市の魅力を感じて、その思いをナレーションでも表現した作品となっている。タイトルも意図的に、フォントではなく手書きを使いたいとこだわりを持っており、講師のAKIYA氏が書いた文字が採用されていた。

第一回CREATORS' CAMP@福島県福島市 優勝チーム作品(チームI)【ソニー公式】

チームIの映像は企画構成、PR動画としての質、福島市の魅力の4項目で100点を超えた計411点を記録し、チームB、チームDの379点を超える形となっていた。

この3チームの映像作品は後日、福島市ロケツーリズム推進会議のサイトなどでも公開予定となっている。

【ソニー CREATORS' CAMP】過酷な編集~1位発表まで

CREATORS’ CAMPをソニーが開催する意図とは

今回のCREATORS’ CAMPについて、ソニーマーケティング デジタルイメージングビジネス部 デジタルイメージングMK1課 マーケティングマネジャーの渡邊昭仁氏は、「これまで新製品のスペックを前面に打ち出してマーケティング活動を行なっていたが、他社含めて製品のバリエーションが増えるなかで、もっとユーザーに寄り添った形で、ユーザーのモチベーションに繋がる活動をしながら、『やっぱりソニーだよね』と選んでもらえるように、マーケティングの手法を変えていく必要があると考えたのがきっかけ」と、今回の企画の背景を語った。

そして、講師として参加するクリエイターと、イベント参加者であるクリエイターの卵、さらには今回協力している福島市という自治体が有機的に繋がって大きな枠組になってほしい、という思いで企画したという。

さらに映像制作はカメラ、レンズだけでは成立しないため、三脚やジンバル、プロフェッショナルモニターなど、映像制作に関わるメーカーも加わって、一緒になって自治体を盛り上げていける活動を目指し、今回機材協力した各社に問い合わせて協力を得られたとのこと。

なお、今回開催地を福島市に決定した理由は、関東近辺であることなどを条件に絞って、ソニー側から数カ所の自治体に打診したところ、非常に早いタイミングで返事がきたことにあるという。ロケツーリズムに力を入れている市であることも踏まえて、連絡にもすぐに対応してくれた福島市を第1回の開催地に決定したとのことだ。

福島市 商工観光部 観光交流推進室 観光プロモーション係 副主査の小野主喜氏によると、朝ドラ「エール」のロケ地となったことから、ロケ撮影を支援するロケツーリズムの体勢を強化しており、連絡に対して即座に返事が遅れる体勢を、福島市の観光交流推進室と連携して整えているとのこと。今後も観光地、撮影地としての魅力も合わせて伝えていきたいとした。

福島市 商工観光部 観光交流推進室 観光プロモーション係 副主査 小野主喜氏(左)、福島市ロケツーリズム推進会議 ロケツーリズムプロデューサー コンテンツマーケッター 金沢千裕氏(右)
野澤佳悟