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ソニー「α9 III」に最新ファーム。「α1」はネットワーク接続の不具合解消

「α9 III」

ソニーは、ミラーレスカメラ「α9 III(ILCE-9M3)」と「α1(ILCE-1)」のソフトウェアアップデートを4月24日に提供開始した。このうちα9 IIIはメジャーアップデートとなっている。アップデート後のバージョンはα9 IIIが2.00、α1が2.01。

α9 IIIのVer.2.00では、撮影・再生機能が追加され、カメラとPCを有線LAN接続し、リモートでカメラの電源をON/OFFできるようになったほか、撮影後、ショットマークの付いた動画フレームから自動的に静止画を作成できるようになり、メディア間のリレー撮影なども可能になっている。

FTP転送・ネットワーク機能が追加され、カメラの画像を直接クラウドサービス「Creators' Cloud」へのアップロードが可能に。また、FTP転送において、指定した画像を優先的に転送する機能なども追加されている。

あわせて3月28日に告知されていたC2PAフォーマットにも対応した。なおライセンスの提供時期は未定。C2PA規格に対応することで、撮影した画像に来歴情報とカメラで撮影されたことの真正性情報が、カメラ内デジタル署名として埋め込まれる。デジタル署名は、ソニーの真正性カメラソリューションにより、撮影時にリアルタイムで画像に付与。「デジタル出生証明書」が作成され、カメラで撮影したことを後からイメージ検証サイトで検証できる。

そのほか、連続撮影中にまれに動作が不安定になる事象、撮影したJPEG画像をカメラ内でトリミングすると色味が変わる場合がある事象、FTP転送で画像が正しく転送されない場合がある事象などの改善、機能と動作安定性の向上などがも行なわれている。

α1のVer.2.01は、3月28日に公開したVer.2.00へアップデートした一部の製品において、ネットワーク接続ができない場合がある事象を改善したもの。このアップデートにはVer.2.00の内容ほかも含まれている。

なお、α1のVer.1.32以下からアップデートするとカメラの設定が初期値にリセットされるため、必要に応じてカメラの設定値をあらかじめメモしておくよう呼びかけられている。「設定の保存/読込」や「FTP設定の保存/読込」などの各種設定の保存機能を使って設定を保存している場合でも、Ver.1.32以前の設定をVer.2.00以降のカメラで読み込むことはできないとのこと。

またアップデート後はアプリ「Imaging Edge Mobile」とは接続できなくなるため、アップデート後もアプリを使用する場合は「Creators' App」をインストールする必要がある。