青山プランニングアーツ、URLにリンクするJava/XMLのMPEG-1プレーヤー

　株式会社青山プランニングアーツは、CD-ROMで配布する企業向け販促用の動画プレーヤー「CYBER VISION(サイバービジョン)」を発表した。プレーヤーと動画コンテンツを1枚のCDにまとめ、企業の販促ツールとして位置づけられている。3月から利用の促進を図っていくという。

　CYBER VISIONは、JavaとXMLを組み合わせて制作されたMPEG-1再生プレーヤー。CD-ROMに記録されたMPEG-1ファイルをQVGA(320×240ドット)の画面で再生する。再生は毎秒30フレームで行なわれ、MP3フォーマットの音声再生も可能。また、フレームごとにURLなどのリンクを埋め込むことができ、動画の再生中にリンク先のWebページを参照することができる。

　当面はWindowsのみに対応し、同社による動作確認環境はPentium II 200MHz以上、メモリ64MB以上となっている。「2～3年前のPCなら動作する」とのこと。Macintosh版は3月中に発表される。動画の再生をJavaで行ない、操作パネル周りをXMLで実現している。

ビジネスモデル

　CYBER VISIONのビジネスモデルは、利用企業が自社の広告映像が入れたものを店頭配布や雑誌添付などで配布。自社の認知と自社ページのへアクセスをより多くの消費者にうながし、一方で制作元である青山プランニングアーツは1枚ごとに110円の使用許諾料を得るというもの。尾中昭文社長によると、すでに企業や官公庁などから多数の引き合いがあり、「良い感触を得ている」という。ただし、具体的な社名については明らかにされていない。

　今回は通信インフラの未成熟からCD-ROMでの配布となったが、将来的にはインターネット経由での配信を考えているという。また、デモバージョンのダウンロードも予定されているほか、再生フォーマットをMPEG-1からMPEG-4に移行する可能性もあるという。

□青山プランニングアーツのホームページ
http://www.apa.ne.jp/
□製品紹介
http://www.apa.ne.jp/vision/cv01.html

(2001年2月21日)

[orimoto@impress.co.jp]