|
|
東北パイオニア、シャープなど3社が有機EL基板の生産会社を設立
―シャープが初めて有機ELビジネスへ本格参入
|
|
|
|
2月22日発表
東北パイオニア株式会社、株式会社半導体エネルギー研究所、シャープ株式会社の3社は、アクティブマトリクス型の有機ELディスプレイ用TFT基板を製造・販売する合弁会社「エルディス株式会社」の設立に合意した。2002年秋の操業を目指すとしている。
新社長には現東北パイオニア代表取締役副社長の小笠原光弘氏が就任する予定。所在地は栃木県下都賀郡都賀町で、資本金は100億円となっている。出資比率は東北パイオニアと半導体エネルギー研究所がそれぞれ45%、シャープが10%。
|
新社長の小笠原光弘氏 |
エルディスは基板のみを生産し、有機ELディスプレイは東北パイオニアが生産する。主要材料のCGシリコンTFT(Continuous Grain Silicon、連続粒界結晶シリコン)はシャープが供給する。工場規模は157,773m2、2型パネル換算で月産50万個の生産が可能としている。
シャープは今回の合意を機に、有機ELビジネスへ初めて本格参入する。「今後も液晶ディスプレイ事業を核に据えるのは変わらない。有機ELへの投資は、当社が持つCGシリコンの技術がキーになっていることと、将来、液晶ディスプレイ以外の新しいディスプレイの需要が広がる可能性があるため」(シャープ)との表明があった。なお、東北パイオニアは2000年に世界で初めてパッシブマトリクス型の有機ELディスプレイを商品化している。
|
展示の試作品 |
発表会場には2型の試作品が展示されていた。携帯電話への応用を意識したもので、解像度176×192ピクセル、表示色4,096色、画素ピッチ0.066×0.202mm、開口率40%という仕様になっている。動画とテキストの表示をデモンストレーションしたが、有機ELディスプレイならではの視野角の広さと応答速度の速さを実感できた。
□東北パイオニアのホームページ
http://www.pioneer.co.jp/topec/
□半導体エネルギー研究室のホームページ
http://www.sel.co.jp/
□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース(シャープ)
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/010222-2.html
(2001年2月22日)
[orimoto@impress.co.jp]
|