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東京会場では、東京タワーからの放送波を受信し、視聴者に合わせたCM(データ放送)の差し替え、携帯電話を使用した視聴者参加型クイズ番組、ドラマの地上波と携帯電話への同時配信を行なった。視聴者側からの送信にはNTTデータのDoPa網が使用された。 CMの差し替えは、視聴者ごとの地域、嗜好などのプロフィールに合わせてデータ放送の内容を変化させる技術。視聴者それぞれのプロフィールをセンターサーバーに登録し、視聴者に合わせた広告を配信できるというもの。地域性の強い地上波デジタル放送ならではの試みであり、さらに携帯電話などの通信系と組み合わせることで、ダイレクトなコミュニケーションができるとしている。会場では車と化粧品を例に実験を行なった。
プロフィールは、あらかじめ登録しておく方法とCM中にアンケートで取得する方法とが考えられており、CM中に取得した場合は次回のCMから反映されるという。回を重ねるごとに視聴者の嗜好が割り出され、アプローチがきめ細かくなっていく。アンケートなどのインタラクティブ機能を映像と連動させず、STB(セットトップボックス)の蓄積機能を使ってCM放送後にアンケートに答えられる「ビジョンマーク」機能も紹介された。 携帯電話を利用した視聴者参加型番組の実験では、「すしKING」という実験用のクイズ番組を使用した。リモコンではなく携帯電話を使うことで、家族全員が参加できるといったメリットがある。東京会場では来場者が持参のiモード携帯電話を使って参加。多少のタイムラグはあったものの、ほぼリアルタイムで回答結果が集計されていた。
最後に、地上波デジタル放送と携帯端末への同時配信デモが行なわれた。ソースは本実験用に作られたドラマ。携帯端末側へはMPEG-4にエンコードされたものが送られる。今回はパソコンでエンコードを行ない、モックアップに内蔵された画面で表示を行なった。MPEG-4映像のビットレートは映像384kbps、音声48kbps。地上波デジタル放送の1チャンネル(13セグメント)のうち、1セグメントだけを受信する「部分受信」を用いている。地上波に比べて遅れがちだったが、ほぼ同じタイミングで無事受信していた。
※写真はすべて東京会場で撮影
□博報堂のホームページ (2001年3月1日)
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