東芝、アナログ回路を一体化した小型機器向け26万色TFT液晶


3月8日発表



 株式会社東芝は、DACと増幅回路をガラス基板上に一体形成した、26万色表示可能な液晶ディスプレイの開発に成功したと発表した。透過・反射型の両方に適用でき、携帯電話、PDA、モバイルPCなどへの応用が可能としている。今年第4四半期の量産品から導入される。

 ポリシリコンの形成に使われるエキシマレーザアニール技術の改良により、電子移動速度の高速化(従来の1.5倍)、ポリシリコン表面の平滑化、加工技術の微細化(4μmを3μmに)を実現。その結果、ガラス基板上の集積度と性能が向上、従来比で5倍の密度での形成が可能になったという。

 こうしたプロセス技術の改良に加えて、6bit階調26万色表示を可能にするアナログ回路(DAC、増幅回路)の搭載を実現。部品点数を削減でき、低コスト化と小型軽量化を実現したとしている。

 また、反射型への応用の場合、表示画素の各1ドットへ1bitのSRAMを内蔵する技術も併用できるため、静止画の表示を低電力で行なえるという。

 今回の開発により同社は「ガラス基板上に形成できる回路の応用が広がり、システムオングラスの実現に大きく近づくことができた」としている。

□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2001_03/pr_j0801.htm

(2001年3月8日)

[orimoto@impress.co.jp]

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