NEC、新インターフェイス搭載の高解像度向けTFT液晶ドライバLSI


3月12日発表

サンプル価格:1,000円

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 日本電気株式会社(NEC)は、独自開発の高速インターフェイスを採用したTFT液晶ソースドライバLSI「μPD160000シリーズ」のサンプル出荷を8月から開始する。サンプル価格は1,000円。同社では、この高速インターフェイス「CMADS(Current Mode Advanced Differential Signaling)の採用を各メーカーに働きかけ、業界標準化を推進するとしている。

 出荷されるのは、SXGA(1,280×1,024ドット)対応の8bit 384出力のソースドライバLSI。本生産は12月からで、月産300万個を計画している。UXGA(1,600×1,200ドット)対応の8bit 480出力、SXGA+(1,400×1,050ドット)対応の6bit 420出力、XGA(1,024×768ドット)対応の6bit 384出力なども順次開発される。

 CMADSインターフェイスは、2本の信号線の電流差を利用してデータを伝送する「差動電流方式」を採用。これにより、液晶モジュール内のデータ伝送を従来製品比で4倍以上となる350Mbpsにまで高速化する。高速化によりUXGA(1,600×1,200ドット)に対応するほか、信号の配線本数の削減(従来比4分の1)、電圧振幅の減少(3.3Vを0.1~0.2Vに)も実現したという。

 また、電圧振幅の減少はノイズ対策にも貢献し、EMIフィルタを使用することなく、従来比で約3分の1の低EMI化を可能としている。さらに、送信側の出力信号をトランジスタ1個でまかなえるようになり、タイミングコントローラの開発が容易になるという。

□日本電気(NEC)のホームページ
http://www.nec.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/0103/1201.html

(2001年3月12日)

[orimoto@impress.co.jp]

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