オリンパス、プロジェクタを9機使う400万画素ディスプレイ


4月1日発売

標準価格:オープンプライス

連絡先:情報機器事業部 PS推進部
    Tel.0426-42-9017


 オリンパス光学工業株式会社は、9台のプロジェクタを使用して約400万画素相当の100インチ画面を実現する、リアプロジェクションディスプレイ「HDPS100」を4月1日から発売する。価格はオープンプライスで受注生産だが、9画面のシステム(写真)の場合、2,500万円~3,000万円程度になる見込み。

 パネル解像度SVGA(800×600ドット、48万画素)、明るさ1,100ANSIルーメンの液晶プロジェクタを縦に3台、横に3台並べて、約400万画素の画像を作り出すシステム。高品位テレビの2倍に相当する画素数となり、同社では「30cmの距離からも美しい映像が楽しめる」としている。画面サイズは100インチ(1,910×1,430mm)。明るさは10,000ANSIルーメンで、スクリーン輝度は約400cd/m2となっている。

HDPS100の概念図

 入力された再生画像は台数分に分割された後、色、明るさ、歪みが自動的に補正される。この補正により、張り合わせたときにつなぎ目のない画像になるという。また、1,100ANSIルーメンの画像を9枚張り合わせるため画面全体では10,000ANSIルーメン相当となり、劇場用プロジェクタに匹敵する明るさが得られるとしている。

 対応する入力信号は、汎用デジタル信号TMDS、アナログRGB信号(最大SXGA)のほか、別売のスキャンコンバータを使用することでNTSC、HDTV、DVD、ビデオの各信号にも対応するようになる。

 スクリーンは拡散スクリーンとレンチキュラシートで構成され、視野角は上下左右とも120度を確保している。また、デジタルカメラを使う独自のキャリブレーション方法を採用したことで、画質調整にかかる所要時間は、設置時に60分以内、稼働後は15分程度で済むという。同社では「時間の経過にともなうプロジェクタ劣化が起こっても、キャリブレーションを行なえば短時間で均一な画像を得ることができ、ランニングコストのセーブにつながる」としている。

 システム全体の外形寸法は、2,310×1,030×2,380mm(幅×奥行き×高さ)、重量は600kgで、消費電力は約3.2kWとなっている。

□オリンパス光学工業のホームページ
http://www.olympus.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.olympus.co.jp/LineUp/HDPS/index.html

(2001年3月26日)

[orimoto@impress.co.jp]

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