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アイワ、抜本的な経営改革。事業を縮小し、ソニーとの連携を強化
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3月26日発売
アイワ株式会社は26日、黒字体質化の早期実現に向けた経営改革に着手したことを発表した。
今回の発表は、AV需要の世界的な落ち込みや、競争激化による単価の下落、アメリカ経済の冷え込みなどによる同社の販売低迷に対して、26日の臨時取締役会で決定されたプラン。発表された内容は下記の通り。
- 2001年度の開発・販売予定商品を含め、不採算商品群の大幅な削減を行ない、採算がとれる収益性の高いモデル群に経営資源を集中投下する。その結果、現在の年商規模3,000億円を2002年度には30%程度縮小し、その時点で利益を生む事業構造を確立する。
- ソニーとの技術面での連携を強化し、新規商品群の開発を推進する。
- 委託生産およびソニーのEMCS体制を積極的に活用し、現在の3基幹工場を1工場に集約する。
- 上記の結果、縮小した事業規模に見合った人員削減を行なう。現段階では上記の製造部門の削減以外に、アイワ本体および販売会社において約30%の人員の削減を想定。
- 以上の再建策実行にあたり、必要資金の調達のために各金融機関への協力を要請。さらに300億円規模の資本の充実を図るために、株主割当による新株式発行(中間発行増資)を行なう予定。具体的な発行価格、発行新株式数、払込み期日等については決定次第発表する。
これらのプランについてのより具体的な内容は、4月26日の業績発表時に公表されるという。
また、経営体制を一層強化するために、4月1日付で執行役員人事と組織変更を実施する。従来のグループ、本部、センター、部・課という組織体系を廃止し、新たに個人の担当と責任を明確化したゼネラルマネージャー・マネージャー制度を導入。
商品カテゴリー別8グループ制も改編し、「オーディオ・ビジュアル」、「ゼネラルオーディオ」という2事業部門に再編成。リソースの配分、商品開発におけるフレキシビリティーを持たせるという。
□アイワのホームページ
http://www.aiwa.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.aiwa.co.jp/exhibi/new_prod/2001/010326_keiei.htm
(2001年3月27日)
[fujiwa-y@impress.co.jp]
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