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パイオニア、MP3録音ができる業界初のHDDカーナビ
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搭載される10GB HDD |
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5月下旬より順次発売
標準価格:「AVIC-H09」230,000円
「AVIC-H07」198,000円
「AVIC-XH07V」315,000円
「AVIC-V07MD」165,000円
「AVIC-V07」140,000円
「TV-W08」136,000円
「AVX-P777」114,000円
連絡先:カスタマーサポートセンター
Tel.0070-800-8181-11
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パイオニア株式会社は、カーナビゲーションシステムとして初めてHDDを搭載した、カロッツェリアの新シリーズ「AVIC(エービック)2機種を6月上旬に発売する。価格は、DVD/CDユニット内蔵型の「AVIC-H09」が230,000円、CDユニット内蔵型の「AVIC-H07」が198,000円。ナビプログラムはHDD内に記録されている。
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AVIC-H09 |
AVIC-H07 |
同時に、上記2機種専用の7型ワイドTV/MD・DSP AVパワーユニット「AVIC-V07MD」(165,000円)、7型ワイドTV・DSP AVパワーユニット「AVIC-V07」(140,000円)も6月上旬に発売される。
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AVIC-V07MD |
また、ラインナップ中のメインとなるセットモデル「AVIC-XH07V」(315,000円)も6月上旬に発売される。AVIC-H07とAVIC-V07、VICS用ビーコンユニットをパッケージにした製品。その他、8型ワイド液晶TVパック「TV-W08」(136,000円)、7型ワイドAVシステムTV「AVX-P777」(114,000円)も発表された。発売は5月下旬となっている。
今回の新製品につけられた「AVIC」の名称は、'90年に同社が発売した世界初のGPS市販カーナビ「AVIC-1」から現行モデルまで続くもの。当時はAudio、Visual、Information、Communicationの頭文字をとり、総合的なカーオーディオライフを提案したものだった。しかし、以後10年にわたってVICSのスタート、DVD-ROMの搭載など、AV以外の部分が注目されてきた。
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AVIC-XH07V |
今回の新製品では原点に戻り、「ナビはどう進化していくべきか」というテーマを具体化したという。聴きたい曲がすぐ聴ける「ミュージックサーバー」と、今までにない豊富な地図情報の利用という「HDDナビ・サーバー」を提案。新製品群を「HDDサイバーナビ」シリーズと銘打ち、HDDナビの普及を促進する。また、同社は「現在8割がDVDというナビ市場全体の、18%程度をHDDナビにしたい」と語っている。
AVIC-H09は、10GBのHDDを使用したナビ部分に、DVD/CDプレーヤーを組み合わせた1DINサイズのユニット。CPUとして32bit RISC CPUを採用し、音声認識機能や携帯電話への接続に対応している。また、デジタルカメラの画像を地図情報に埋め込む「デジカメリンク」のために、PCカードスロットを1つ搭載している。そのほか、リモコン、GPSアンテナも付属する。AVIC-H07は、AVIC-H09からDVDプレーヤー機能を省いたモデル。
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手前上側がHDD |
HDDには東芝製の2.5インチ10GBを採用。ノートPCに広く採用されているタイプだが、記録面の材質を変更するなど、ナビ向けに熱対策を施しているという。接続はATAPI。
AVIC-H07/09の最も大きな特徴は、CD内の楽曲をMP3に変換してHDD内に記録できること。ナビ部分以外の2GBを音楽記録に当て、CDアルバム約20枚分を記録できるとしている。さらに6月上旬発売の拡張用HDD「ND-HD10」(10GB、29,800円)を増設することで、新たに約1,500~2,000曲分の録音が可能になる。なお、CD-R/RWに記録したMP3ファイルの再生には対応していない(音楽CDとして記録すれば再生可能)。
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録音モード選択画面 |
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CDDB利用でのタイトル表示 |
録音モードはCD再生と同時に録音開始する「オート」モード、CD内の1曲目だけを自動で録音する「シングル」モード、自由なタイミングで記録できる「マニュアルモード」の3つ。ナビゲーションを利用しながらの録音も行なえる。音跳び対策として、約10秒分の先読みメモリが搭載されている。
CDDBにも対応し、HDD内に収録済みの約15万タイトルを利用できるほか、新しいタイトルについては、携帯電話を使用した通信により取り込むことができる。検索はプレイリスト検索、アーティスト検索、ジャンル検索の3つに加え、「最近録音した曲検索」が使用可能。
なお、HDDにはプロテクトがかかっており、本体から取り出した状態では使用できない仕組みになっている。
カーナビゲーション機能としては、「クリスタル3Dハイブリッドセンサー」、「精度専用チップ」、「リアルハイブリッド処理」、「マルチフィールドマップマッチング」などを搭載することで、「一層の高精度測位を実現」(同社)したとしている。
ナビプログラムがすべてHDD内に記録されていることに加えて、CPUの処理能力の向上により、ルート検索が高速化したという。たとえば、JR鹿児島駅からJR札幌駅間の場合、1秒未満で探索を終了するとしている。その他の処理も大幅に高速化している。
HDD内にナビプログラムが入っているため、アップデートはパイオニアがHDDを預かり、10日ほどで書き換えるという方式をとる。およそ1年後に行なう予定。
都市高速道路上では、新たに採用された「シティハイウェイマップ」を使用できる。車線数、立体交差、沿線の建物を3Dで表現。ほぼ見たままを再現するという。また、市街地図は全国1,406都市に対応。地図中の180ヵ所の建物を立体表示するか、立体駐車場内の地図を表示することもできる。新ウェザーライブ、自車位置リンクTV番組表、iナビリンクにも対応している。
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シティハイウェイマップ |
駐車場マップ画面 |
新ウェザーライブ |
【主な仕様】
(AVIC-H09)
- 再生可能ディスク:DVD-Video、CD
- サンプリング周波数:44.1/48/96kHz
- 周波数特性:5~44,000Hz(±1dB)
- SN比:97dB(1kHz)、96dB(1kHz、CD時)
- ダイナミックレンジ:96dB(1kHz)、95dB(1kHz、CD時)
- 取付寸法:178×161×50mm(幅×奥行き×高さ)
- ノーズ寸法:171×24×46mm(幅×奥行き×高さ)
- 重量:1.6kg
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(AVIC-H07)
- 再生可能ディスク:CD
- サンプリング周波数:44.1kHz
- 周波数特性:20~20,000Hz(±1dB)
- SN比:96dB(1kHz)
- ダイナミックレンジ:94dB(1kHz)
- 取付寸法:178×161×50mm(幅×奥行き×高さ)
- ノーズ寸法:171×24×46mm(幅×奥行き×高さ)
- 重量:1.6kg
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□パイオニアのホームページ
(5月9日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.pioneer.co.jp/
(2001年5月9日)
[orimoto@impress.co.jp]
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