FinePix50iは、2000年7月に発売された「FinePix40i」の後継機。総画素数240万画素(記録画素数423万画素)のスーパーCCDハニカムや、36mm(35mm判換算)の単焦点レンズといったカメラとしての基本機能に変更はない。記録メディアはスマートメディアで、パソコンとの接続は専用のクレードル(USB接続)で行なう。対応OSは、Windows 98/98 SE/Me/2000、Mac OS 8.6~9.1。 FinePix40iからの主な変更点は、本体の小型化、クレードルの付属、ボイスメモとボイスレコーダの追加、MP3再生時間の延長、採用リモコンのモデルチェンジ、MP3ファイルの1曲ごとの削除、パーティ機能(音声に反応して自動的にシャッターが切れる)の追加など。電源は単3電池2本から、専用の薄型リチウムイオンバッテリに変更された。なお、感度がISO200相当からISO125相当まで下げられている。
外形寸法は85.5×23.5×71.0mm(幅×奥行き×高さ)、重量は190g(バッテリ、メディア含む)。FinePix40iに比べると横幅が5mm短くなり、重量が20g軽くなった。ボディは前面、背面とも金属製。
さらに、同社が提供する「FDiネットプリントサービス」や「Picturejouney」への接続が可能。クレードル接続時には、PCカメラとしても機能する。 MP3の転送レートは、最高で128kbpsに対応。転送ソフトも本体に付属している。再生時間が最長4時間に延長された(40iは最長150分)ほか、転送作業も工程を少なくすることで、ソフト上での操作を簡単にしたという。また、付属のリモコンが、ID3タグの表示が行なえるようになったほか、バックライト装備の本格的なものに変更された。
MP3の再生チップは、省電力、高速処理のためにFinePix50i専用に開発されたという。また、FinePix40i同様、再生チップは撮影用のRISC CPUで制御している。 その他の追加機能としては、撮影画像のコメントを最長約30秒残せる「ボイスメモ」や、最長9時間の「ボイスレコーディング機能」を搭載。音声フォーマットは、ボイスメモ、ボイスレコーディングともにWAVE形式となっている。 また、「パーティー機能」は拍手や人のざわめきなどを関知すると、自動的に撮影を行なうという機能。ある程度の音量で作動するという。 FinePix50iは若い女性をメインターゲットに据えており、「FinePix40iの購入者は20.1%が女性で、26.8%が若年層だった。これは他のデジカメに比べるとかなり高い数字。そこで、第2世代機でも薄型化などを進めた」(電子映像事業部営業本部長 青山良和氏)という。 なお、同社のデジタルカメラに同梱される「FinePixViewr」からiモード携帯電話に転送することで、iアプリのゲーム内で撮影画像を楽しめるという「どこでもピクチャー・ゲーム(仮称)」も発表された。
写真を100個程度のブロックにした「ブロック崩し」など、5種類を発表。サービス開始時期は今夏としている。古森重隆社長は「他社とひと味違う製品の提供で、トップシェア(現在約30%)を維持していきたい」と語っている。
http://www.fujifilm.co.jp/ □ニュースリリース http://www.fujifilm.co.jp/news_r/nrj789.html □関連記事 【2000年6月1日】プロカメラマン山田久美夫のフジ「FinePix40i」 超ファーストインプレッション(PC Watch) http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000601/fuji2.htm (2001年5月29日)
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