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リンジャパン、480万円のフラッグシップスピーカー「KOMRI」
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7月発売
標準価格:480万円(2台1組)
連絡先:株式会社リンジャパン
Tel.0120-126-173
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株式会社リンジャパンは、同社が輸入代理をつとめる英LINNのフラッグシップスピーカー「KOMRI(コムリ)」を7月に発売する。価格は2台1組で480万円。また、同製品の発表に当たり、プロジェクト・チーム・リーダーのフィリップ・ホッブス氏が来日し、プレゼンテーションを行なった。
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フィリップ・ホッブズ氏 |
KOMRIは、ウーファ、ミッド、ツィータ、スーパーツィータで構成される5Wayのプロ向けモニタスピーカー。開発目標を「色づけのまったくない、オープンでスピードの速いスピーカー」に設定したという。
本体下の2つの10インチウーファユニットはアクティブ式で、その他のユニットはパッシブ式。駆動アンプへの入力は、パッシブ部分への音量と位相ののマッチングをとるため、内蔵ネットワークから分離されている。
また、アクティブベース部分での再生は120Hz以下からで、任意に調整することも可能。最低周波数は20Hzに設定されているが、さらに低い周波数帯の再生も可能としている。しかし「ずっと聞いていたら気持ち悪くなった」(フィリップ氏)との理由から、一般的な20Hzに抑えたという。
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4Kアコースティックアレイ |
最大の特徴は、中高音域を再生する「4Kアコースティックアレイ」と呼ばれる部分。ミッド、ツィータ、スーパーツィータの3つのユニットをスプーンのような特殊なモジュールにマウントし、各ユニット間隔を至近距離にしても回折効果を少なくすることに成功した。水平、垂直方向で等しい放射パターンが可能になったという。
フィリップ氏は「これまでとはまったく違った広大でシャープな定位が得られた」と語っている。なお、スプーンの素材は軽量化と剛性を兼ね備えた樹脂素材が使用され、設計には2年を要したという。
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背面の端子パネル |
ミッドユニットの背後には、コーン型のウーファが装備されており、これはアクティブベースと4Kアコースティックアレイ間の音のつながりを良くするためのもの。取り付け部の形状は完全な球面ではなく、技術者が4カ月の間、プラスチックを手作業で削りつづけて決定したという。
フィリップ氏は、KOMRIの開発について「LINNのフラッグシップは10年のブランクがあり、そのおかげでまっさらな状態から開発できた。モニタとして自分が使ってみたいスピーカーを作ることができた」と語っている。
【主な仕様】
- 形式:5Wayスピーカーシステム
- 再生周波数帯域:20Hz~40kHz
- 入力インピーダンス:8Ω
- 外形寸法:420×520×1,100mm(幅×奥行き×高さ)
- 重量:84kg(1本)
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AV5125 |
背面パネル |
KOMRIの発売と同時に、5chパワーアンプの「AV5125」も発表された。価格は420,000円で、早ければ6月末頃に発売される。本体色としてブラックとシルバーの2タイプをラインナップする。
定格出力は、200W×5(4Ω)、または100W×5(8Ω)。再生周波数帯域は2Hz~35kHz、入力インピーダンスは10kΩとなっている。外形寸法は同社のシステムコントローラ「AV5103D」と同じ381×354×75mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は5kg。
入力信号に応じて出力を制御する「LINN Vクラス」出力段を採用し、「高音質ハイパワーでありながら、ホームユースに理想的な軽量、コンパクトな仕上がりを実現した」としている。
また、発表会場には「Classik-T」の限定カラーモデルをはじめ、LINNの現行機種が多数展示された。
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Classik-Tの特別色。BEAMSなどで購入可能 |
同じくBEAMS専用のClassik-T用スピーカー |
NINKA、KEITANも展示。センタースピーカーも発売される予定 |
□リンジャパンのホームページ
(6月7日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.linn-jp.com/
(2001年6月7日)
[orimoto@impress.co.jp]
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