6月21日発表
セットの内容は、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)の新バージョンと、DMDコントローラチップ「DDP1000」、ウェーブフォーム・ジェネレーターチップ「DAD1000」、DLPソフト開発ツール「DLP Composer」。各デバイスは、今年後半以降、限定生産向けコンポーネント・セットとしてOEM供給を開始する。なお、「DLP Composer」は現在ベータテスト中で、今夏には製品設計向けにリリースされる予定。 DMDは、0.7インチのXGA(1,024×768ドット)デバイスと、0.55インチのSVGA(800×600ドット)デバイスの2種が供給され、従来製品と比較して高輝度、高コントラスト、高画質だという。高輝度化は、従来10°であったDMDミラーの傾きを12°にすることにより実現。「最高20%の高輝度化が可能」としている。 コントラスト比の増加は、「新製造プロセスによって、不要な漏れ光の影響が減少したことによって達成。最高50%増加する」という。また、DMDとDMDコントローラ「DDP1000」との転送レートを高速化することによって、「映像品質をさらに向上し、カラー・ホイール・アーティファクトを減少させた」としている。 DMDコントローラ「DDP1000」は、さらなるサイズの小型化、性能の向上、市場投入時間の短縮を実現するため、数種類のデバイスの機能を集積。従来製品の「DPF2A」ASICの40万ゲートに対し、「DDP1000」は140万ゲート構成となっている。内蔵されたデバイスは、従来製品の「DPF2A」ASICや、外付けのマイクロコントローラなど。これまで4つであった外付けメモリを、1つに集約することもできる。 同社では「より高速のインターフェイスをサポートし、DMDのロード時間を40%以上短縮。この機能とその他の独自のアルゴリズム改善によって、映像品質が大幅に改善された」としている。 アナログ機能を内蔵するウェーブフォーム・ジェネレータ「DAD1000」は、ドライブ信号をワンチップで供給。これにより小型のプリント基板を設計・製作できる、完成時の全体的なサイズと重量を減少し、コストの削減、信頼性の向上を実現できるという。 ソフトウェア開発ツールセット「DLP Composer」は、これまで同社内で使用されていたモデリング・ツール群とアルゴリズム群の組合せをOEM供給するもの。 同セットに含まれる「カラー・マネージャ・ツール」は、ランプ、光学系、カラー・ホイールの様々な組合せが色空間に与える影響をモデリングできる。このほかにも、DLPグレースケールPWM(パルス幅変調)シーケンスの選択をするツール、カラー・ホイールのモータ制御のためのASICランタイム、DMDのフォーマットと制御、ガンマ曲線の発生などのASICオプションを提供するツールも含まれている。
□日本テキサス・インスツルメンツのホームページ (2001年6月21日)
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