アキュフェーズ、トランスポートとD/Aコンバータが分離構成の
SACDプレーヤー


発売日:7月下旬

標準価格:88万円

連絡先:代表
     Tel.045-901-2771



背面
 アキュフェーズ株式会社は、SACDプレーヤー「DP-85」を7月下旬に発売する。価格は88万円。

 「DP-85」は、トランスポート部とプロセッサ(D/Aコンバータ)部を内部で分離し、それぞれ独立構成としたSACDプレーヤー。内部伝送に80Mbpsのデジタルカプラを採用。高速伝送によりデジタル信号を雑音なくアナログ部に伝送し、優れた音質を実現するという。また、トランスポート/プロセッサそれぞれに入出力端子を備え、トランスポートのみ、プロセッサのみとしても使用できる。なお、SACDマルチチャンネルには対応していない。

■トランスポート部

 トランスポート部は、サーボを制御する専用DSPを搭載して読み取りを高精度化。ハイカーボン鋳鉄製インシュレータ、高剛性なシャーシ構造などで振動なども抑えている。

 ピックアップは、1レンズに650/780nmの2レーザーダイオードを配した「1レンズ/2ピックアップ」構成。共用ピックアップの採用で、SACD/CDの切り替え時間を短縮。サーボ電流の変動も抑え、高精度の読み取りが可能という。また、CDも「SACDと同様の信号処理技術を用いて高精度な復調が可能」としている。

 トランスポート用出力端子は、SACD/CDをデジタル出力する同社独自の「HS-Link」×1、CD専用の同軸デジタル×1を装備する。

■プロセッサ部

 プロセッサ部は、2.8224MHz/1bit、192kHz/24bitなどの次世代フォーマットに対応。

 D/Aコンバータは、ΔΣ型D/Aコンバータを複数個同時に作動させ、変換精度やS/N比、ダイナミックレンジなどの性能を向上させる「MDS」をリファインした「MDS plus 方式D/Aコンバーター」を搭載。「DP-85」では6回路を並列動作し、2.45倍の性能向上が見込めるという。「MDS plus」は、「MDS」の電流電圧変換回路の動作を改良した方式。「回路の安定性が向上し、より高い性能を発揮する」としている。

 プリント基板には、伝播速度、絶縁率が高く、耐熱性、高周波特性に優れるテフロン基板を、クロックを抽出するPLL回路に、プリアンブル信号検出回路、水晶振動子を用いたVCO(Voltage Controlled Osillator)を用いた「ウルトラ・ジッターフリーPPL回路」を採用。信号の劣化、ひずみの影響を抑え、音質の向上を図っている。

 デジタル入力は光/同軸デジタル×各1、アナログ出力はBALANCED(XLR)/UNBALANCED(RCA)×各1を装備。また、同社独自のボード規格、「ADB」/「ADB2」ボードを3枚増設可能。オプションのHPCオプティカル入出力ボード(DIO-ST1、50,000円)、AES/EBU入出力ボード(DIO-PRO1、60,000円)などを接続することで、入出力端子を増設できる。

【主な仕様】

  • 周波数特性:0.5~50,000Hz +0、-3dB
  • 全高調波ひずみ率:0.0008%
  • S/N比:116dB
  • ダイナミックレンジ:112dB
  • チャンネルセパレーション:108dB(20~20,000Hz)
  • 出力インピーダンス:2.5V、50Ω(XLR/RCA)
  • 出力レベルコントロール:0~-60dB、1dBステップ(デジタル方式)
  • 外形寸法:475×397×150mm(幅×奥行き×高さ)
  • 重量:19.2kg
  • 消費電力:25W
  • 付属品:リモコン
□アキュフェーズのホームページ(6月22日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.accuphase.co.jp/

(2001年6月22日)

[fujiwa-y@impress.co.jp]

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