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松下電器、小型HDD用の流体軸受けモータを量産開始
―情報家電市場や車載用途などに展開
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6月22日発表
松下電器産業株式会社は、2.5インチ以下のHDDに対応する流体軸受搭載スピンドルモータ市場に参入すると発表した。2001年度に流体軸受市場で30%の世界シェアをめざす。
同社の情報機器モータ事業部が開発し、量産にはナショナルマイクロモータ株式会社とシンガポール松下モータ株式会社が行なう。6月からナショナルマイクロモータで量産を開始した後、8月よりシンガポール松下モータで本格的な量産体制を敷く。当初月産は15万台を予定しており、年末に30万台、来春には50万台規模の量産をめざすとしている。
開発の狙いを同社は「HDDの高記録密度化と静音化」としており、既存のパソコン分野のほか、「今後飛躍的に市場の拡大が見込めるデジタル情報家電、モバイル、車載用に展開をはかる」という。量産体制のため、すでにシンガポール松下モータには敷地面積8,400m2、床面積4,740m2のクリーンルームが完成している。
なお、同社は流体軸受を15年前より量産しており、現在はレーザープリンタなどで使用される「ポリゴンミラースキャナモータ」に搭載、月産100万台規模で量産している。
□松下電器産業のホームページ
http://www.matsushita.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn010622-1/jn010622-1.html
□関連情報
【2000年8月3日】鈴木直美のキーワード「流体軸受」(PC Watch)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000803/key130.htm
(2001年6月25日)
[orimoto@impress.co.jp]
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