日立、ALIS方式の37V型と42V型プラズマテレビ「Wooo」


W37-PDH2100
9月20日より順次発売

標準価格:オープンプライス

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W32-PDH2100、W37-PDH2100、W42-PDH2100
 株式会社日立製作所は、プラズマディスプレイテレビの新製品として、37V型2機種と42V型1機種を発売する。愛称は「Wooo(ウー)」。37V型のBSデジタルチューナ搭載機「W37-PDH2100」と非搭載機「W37-PD2100」、42V型のBSデジタルチューナ搭載機「W42-PDH2100」をラインナップし、BSデジタルチューナ搭載機が9月20日、非搭載機が10月22日に発売される。

 価格はいずれもオープンプライスで、店頭予想価格は「W37-PD2100」が70万円前後、「W37-PDH2100」が80万円前後、W42-PDH2100が90万円前後になる見込み。

 なお、「37V型」などの「V」は、CRTとプラズマディスプレイでは有効表示サイズの記述が違うため表記したもの。CRTより約15%ほど大きくなる。


型式画面サイズBSデジタルチューナ発売日店頭予想価格
W42-PDH210042V型9月20日90万円前後
W37-PDH210037V型9月20日80万円前後
W37-PD210037V型10月22日70万円前後

 ディスプレイと「AVCステーション」と呼ぶコントロールボックスを別構成にした家庭向けプラズマテレビで、4月10日に発売された32V型の「W32-PD2100」と、6月発売の32V型BSデジタルチューナ搭載機「W32-PDH2100」の上位機種となる。同シリーズのラインナップはこれで計5機種になった。


 表示方式には、従来と同じ「ALIS」方式を採用。解像度は37V型、42V型ともに1,024×1,024ドットで、1080i、720pの表示も可能。37V型の画素ピッチは0.81×0.45mmとなり、業界最小としている。

 パネル輝度は、37V型が650cd/m2。42V型は750cd/m2で、同社の従来パネルより約20%の輝度向上を実現しているという。視野角はシリーズ共通で左右160°以上。

 AVCステーションに大きな変更はなく、D4、S2映像、コンポジット、アナログRGBといった各映像入力端子を装備。また、BSデジタルチューナ搭載モデルには、i.LINKが2系統搭載される。

W37-PDH2100のディスプレイ部側面 AVCステーションはそのまま継承された AVCステーションの背面端子パネル

 32V型モデル同様、地上波放送をプログレッシブ化する「ニューマルチスキャンコンバータLSI」を搭載。また、動画補間処理などを行なう「アドバンスド・プログレッシブLSI」も引き続き採用された。

 そのほかの主な変更点は、ディスプレイと一体化されていたスピーカーが、セパレート式に変更されたこと。オプションでなく、製品に同梱される(スタンドは別売)。スピーカーを外すと36型ブラウン管テレビ以下の横幅としている。

 スピーカーは、8cmのウーファユニット2個と2.5cmのツイータ1個で構成される同軸配置のバスレフ型。米SRSのTruBassも引き続き採用された。

スピーカーはセパレート式に変更された ディスプレイ横に取り付けることもできる
 また、キャスター付きのモバイルスタンド(標準価格12万円)や、角度可変式の壁掛けユニット(同47,000円)といった「W32-PD2100/PDH2100」用のオプションも共用できる。

 なお、BSデジタルチューナ非搭載モデルの「W37-PD2100」には、接続したBSデジタルチューナをコントロールできる「BS対応シンプルリモコン」が付属する。BSボタンやd(データ)ボタンを搭載しており、他社のリモコンコードも内蔵。

 「W37-PDH2100/PD2100」の外形寸法は、940×91×573mm(幅×奥行き×高さ、ディスプレイのみ)。「W42-PDH2100」は1030×89×636mm(同)となっている。重量はそれぞれ26.1kg、29.8kg。

 AVCステーションの外形寸法はシリーズ共通で、430×280×121mm(同)。重量はBSデジタルチューナモデルが6.5kg、非搭載モデルが5.1kgとなっている。

発表会ではW32ユーザーの暮らし振りが報告された
 なお、今回新たに、シリーズ共通の愛称として「Wooo」という造語を採用した。「Wooo」とは、“Wonder(驚き)”、“World standard(世界基準)”、“Worthwhile(高い価値)”を表わしているという。

 また、ラインナップ中の32V型を「都市生活者向け」、37V型を「ゆとり派向け」、42V型を「ホームシアター向け」とし、家庭用途でのプラズマテレビ市場に注力するとしている。


【主な仕様】
 W37-PD2100W37-PDH2100W42-PDH2100
【ディスプレイ部】
画面有効寸法829×461mm922×522mm
解像度1,024×1,024ドット
画素ピッチ0.81×0.45mm0.90×0.51mm
輝度
(白ピーク時)
650cd/m2750cd/m2
視野角160°以上
消費電力315W360W
外形寸法(本体のみ)
(幅×奥行き×高さ)
940×91×573mm1030×89×636mm
重量(本体のみ)26.1kg29.8kg
【AVCステーション部】
受信チャンネルVHF1~12ch、UHF13~62ch、CATV C13~38chVHF1~12ch、UHF13~62ch、CATV C13~38ch、BSデジタル000~999
i.LINK2系統
コンポーネント入力1系統
D4入力2系統
S2映像入力3系統
コンポジット入力4系統
(1系統をコンポーネント入力と兼用)
3系統
RGB入力1系統
消費電力37W65W
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
430×280×121mm
重量5.1kg6.5kg
【スピーカー部】
ユニット8cm×2、2.5cm×1
実用最大出力12W×2ch
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
101×91×573mm101×88×636mm
重量2.1kg2.2kg

□日立のホームページ
http://www.hitachi.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/2001/0830/index.html
□関連記事
【2月7日】日立、世界初の32インチプラズマテレビを発売
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010207/hitachi.htm
【4月12日】新製品プレビュー「身近になった32V型ワイドプラズマテレビ 日立 W32-PD2100」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010412/npp07.htm
【バックナンバー】衝動買いしてしまいました!! プラズマテレビ「W32-PD2100」購入レポート
http://av.watch.impress.co.jp/docs/backno/pd2100.htm

(2001年8月30日)

[orimoto@impress.co.jp]

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