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JVA、2001年上半期のビデオソフト売上を発表
―DVDが金額で初めてカセットを抜き過半数に
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| 石崎邦彦JVA統計委員長(ポニーキャニオン) |
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9月18日発表
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社団法人 日本映像ソフト協会(JVA)は18日、2001年上半期(1～6月)におけるビデオソフトの売上を発表した。それによると、総売上は1,349億2,000万円で、前年同期比110.2%の2桁成長となった。また、売上本数は同113.4%の3,722万2,000本となり、そのうちDVD-Videoは、全体の54%を占める2,011万9,000本を計上している。
同統計は、正会員37社の売上をもとに計算されたもの。DVD-Video以外の本数実績は、ビデオカセットが1,402万9,226本(前年同期比83.2%)、レーザーディスク全体が53万4,964本(同47.0%)、CD関連が238万6,146本(同65.4%)、DVD-ROMが15万2,045本(同2,1720.7%)となっている。
なお、CD関連とはビデオCDやCD-ROMなど静止画、動画を問わず画像を扱うものを指し、DVD-ROMにはプレイステーション 2(PS2)用のゲームソフトが含まれている。会員社中、これまでPS2タイトルを大量にリリースしたところは少なかった。しかし今回は、ある会員社のヒットタイトルが含まれているため、DVD-ROMの伸び率が5桁となっている。また、返品の発生により、同協会が毎月発表している速報値とは若干の誤差が生じている。
【ビデオソフトの売上本数】
| | 本数 | 構成比
(%) | 前期比
(%) | 前年
同期比
(%) |
| DVDビデオ | 20,119,322 | 54.1 | 107.2 | 180.1 |
| DVD-ROM | 152,045 | 0.4 | 225.1 | 21720.7 |
| カセット | 14,029,226 | 37.7 | 85.7 | 83.2 |
| レーザーディスク | 534,964 | 1.4 | 81.3 | 47.0 |
| CD関連 | 2,386,146 | 6.4 | 59.8 | 65.4 |
| 計 | 37,221,703 | 100.0 | 93.4 | 113.4 |
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DVDの売上金額662億1,000万円に対し、カセットは638億6,300万円(前年同期比84.1%)にとどまった。半期ごとの集計としては初めて、DVDビデオがカセットの売上金額を上回る結果となった。構成比上でもDVDビデオが過半数を超えている。
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| JVAの児玉昭義専務理事 |
ただし、前期(2000年7～12月)比では、金額で101.6%、本数で107.2%と伸び率が低く、ここ数年の急激な伸長はみられなくなった。「早くも頭打ちか」、「通期では割り込むのか」との質問に、児玉昭義専務理事は「(DVDビデオは)価格、ルートともにまだ開拓されていない分野。また、通常は下半期にビデオソフトの需要が高まるため、急に下がったり、通期で前年を割り込むことはないと考えている」と回答した。
DVDビデオの売上本数をジャンル別で見ると、洋画が最も多く891万9,721本、ついでアニメが338万7,859本となっている。一方、参入が遅れていた邦画は昨年からタイトルが増加し、前年同期比442.5%の244万2,151本で推移した(TVドラマを含む)。音楽ソフトは売上本数中の12.9%を占めており、内訳は邦楽231万8,883本(同215.5%)、洋楽28万3,556本(同111.7%)。
【ジャンルごとのDVD売上本数】
| ジャンル | 本数 | 構成比
(%) |
洋画
(TVドラマ含む) | 8,919,721 | 44.3 |
邦画
(TVドラマ含む) | 2,442,151 | 12.1 |
アニメ
(海外作品を含む) | 3,387,859 | 16.8 |
子供向け
(アニメ、海外作品を含む) | 1,198,147 | 6.0 |
音楽
(邦・洋楽) | 2,602,439 | 12.9 |
| その他 | 1,569,005 | 7.8 |
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一部店舗で展開中のDVDのレンタルは、売上本数50万1,159本(前年同期比120.2%)と、全売上本数中の2.5%でしかない。ジャンルとしては洋画(構成比65.8%)、日本の子供向けアニメーション(同24.7%)の2種類が多い。
なお、レーザーディスクは返品が多く、販売用(個人向け)の金額集計ではマイナス2億4,900万円となっている。本数では39,192本(同9.8%)。業務用途を合わせると金額19億6,500万円、本数53万4964本で、前年同期比はそれぞれ47.3%、47.0%という低水準で推移した。
レーザーディスクのマイナス成長は、'92年に起こった通信カラオケへの移行時期から続いており、現在、業務用途はほぼ下げ止まり、個人向けはDVDへの切り替えの状態にある。
記者発表の冒頭、現在の市場を石崎邦彦統計委員長は「DVD市場は、昨年までは(DVD化されてないタイトルをリリースしていく)手中在庫で伸びてきた。しかしそれも尽き、今は消費者が作品を選ぶ時代になってきている」と説明。「ユーザーにつながる努力を各会員社に呼びかけていきたい」と挨拶を閉めた。
□JVAのホームページ
(9月18日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.jva-net.or.jp/
□関連記事
【8月21日】JVA、6月のビデオソフト売上速報を発表
―DVDの伸び率が50%を下回る
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20010821/jva.htm
(2001年9月18日)
[orimoto@impress.co.jp]
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