HDDレコーダを参考出品したのは、アイ・オー・データ機器と、サムスン。アイ・オーのブースでは、チューナ、入出力端子などを装備した本体に、外付け型HDDに接続して使用するという、PC周辺機器メーカーらしい発想の「Rec On」がデモストレーションされていた。 HDDユニットと本体は、同社独自規格i・CONNECTで接続するが、HDDは独自フォーマットとなる。そのため、同社の各種i・CONNECTケーブルを使って、録画したHDDをPCに接続しても、再生することはできないという。 PCとUSB接続して、iEPGでの予約も可能。また、付属のリモコンや、ReserMailからも予約できる。さらに、民生用HDDレコーダと同じように、TV画面上にサムネイルによる番組一覧などを表示して操作することも可能。追っかけ再生などのタイムシフト再生にも対応している。
対応フォーマットは720×480ドットのMPEG-2のみで、ビットレートはCBR(固定ビットレート)の最大10Mbps。なお、発売時には4種類程度のビットレートをあらかじめ用意されるという。同社では、年内には発売したいとしており、価格は10万円は切りたいという。
サムスンのHDDレコーダは、80GBのHDDを内蔵。来春発売予定で、価格は8万円程度が想定されている。 MPEG-1/2での録画に対応。タイムシフト機能も備えている。デッキタイプでありながら、USBとIEEE 1934端子を装備しており、PCや外付けHDDなどと接続することができるという。
価格的にも国内既発売のHDDレコーダより安く、外部とのデジタル接続ができるとあって、実際に発売されればかなりの話題を呼ぶことは間違いない。
そのほかにも、アイ・オーではハードウェアMPEG-2エンコーダ/TVチューナ搭載のキャプチャカードや、D-VHSから直接MPEG-2ファイルを転送できるIEEE 1394カードなども参考出品していた。 キャプチャカードには、リモコンも備え、iモードでの録画予約にも対応。タイムシフト機能なども装備するという。年内発売の予定で、価格は3万円前後を想定。 D-VHS対応IEEE 1394カードは、業界で初めてD-VHSからのMPEG-2キャプチャに対応するというカード。リアルタイムでのMPEG-2キャプチャにも対応し、DVカメラなど、D-VHS以外のIEEE 1394機器や、HDDなどのストレージデバイスとの接続にも対応。MPEG-2のほか、AVI、WMV形式のでの映像記録も可能だという。こちらも年内発売予定で、価格は2万円前後を想定している。
■ディスクメディア ディスクメディアのトレンドは、やはりDVD。パイオニアではDVD-RWレコーダ「DVR-700」やPC用ドライブ「DVR-A03-J」を、松下はDVD-RAM/Rレコーダ「DVR-E20」を、「+RW」はリコーが「MP-5120A」を展示して、各社が大々的にアピールしている。しかし、新製品は一息ついた印象だ。
TDKのブースでは、DVD-Rなど既存のメディアのほかにも、新規格メディアを参考出展。ブルーレーザーを使用し、23GBの記録ができるDVDメディア「DVR-Blue」と、2GBの記録が可能なCD-R/RW拡張規格「ML-R/RW」の展示を行なっていた。 「DVR-Blue」は容量23GB、転送速度100Mbpsの相変化記録式。波長405nmのブルーレーザーに対応し、「ハイビジョン映像を2時間記録できる」という。製品化の時期は2002年度10月くらいを予定している。 「ML-R/RW」は、現行CD-R/RWを拡張した新規格で、3bitから8bitに拡張することで大容量を実現する。12cmで2GB、8cmで650MB、6cmで200MBの記録が可能。光学系などは現行CD-R/RWのままで、LSIを追加するだけで対応でき、比較的安価に対応ドライブを製作できるというのが、訴求ポイントだ。 ブースには、12/8/6cmのメディアや書き込みドライブのほか、6cmメディアを使用する音楽プレーヤーも展示されていた。しかし、6cmメディアを使用する音楽プレーヤーについては、コンセプトモデルで製品化の予定はないと話していた。
□WORLD PC EXPO 2001のホームページ (2001年9月20日) [fujiwa-y@impress.co.jp] |
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