松下、ストリーム/HDD/ネットワーク処理を1チップ化
-次世代の蓄積型セットトップボックス「eSTB」用


2002年2月サンプル出荷

サンプル価格:1万円

連絡先:半導体本社 企画グループ
    Tel.06-6906-4851



 松下電器産業株式会社は21日、ストリーム/HDD/ネットワーク処理を1チップ化したLSI「MN2WS00013」を開発したと発表した。2002年2月にサンプル出荷を開始、サンプル価格は1万円。このLSIと、HD-AVデコーダとの2チップ構成で、MPEG-2 TSから映像/音声信号を変換するバックエンド処理が実現できる。

 同LSIは、松下、東芝、日立を中心に30社が出資参加し、放送、インターネット、蓄積機能の融合サービス実現に向けて準備を進めているep社の「epサービス」に準拠。同サービスで使用する、デュアルチューナ/HDD/通信機能を搭載したセットトップボックス「eSTB」用のシステムLSIとなっている。

 LSIは、137MIPSの32bit CPUコア、ストリーム処理を行なうデコーダコア、IEEE 1394やSDカードなどを扱うコントローラコアで構成。ストリーム機能は、トランスポートストリーム(MPEG-2 TS)を、最大3チャンネル同時に処理できる。このため、蓄積型データ放送の記録、通常放送のストリーム記録、蓄積ストリーム再生の同時処理が行なえる。

 また、ストリーム並列処理と各種方式にプログラマブルに対応する新開発「ストリームプロセッサ」と、自由なシステム構成と並列処理を実現する「クロスストリームスイッチ」を搭載。さらに、パイプライン処理の長さを可変長とした独自の「フレキシブルパイプライン構造」と、マルチストリーム処理をパケット単位でパイプライン的に処理する「パケットパイプライン方式」が組み込こまれている。

 HDD制御機能はIDE準拠で、端末ごとに異なる暗号鍵生成が可能なオリジナルのコンテンツ暗復号化技術を採用。インターフェイスに暗復号化機能を内蔵することで、HDD内コンテンツの著作権保護を実現する。

 コントローラ部は、著作権保護規格DCTPにも対応し、3チャンネルのIEEE 1394(Linkコア)や、グラフィックスコア、SDメモリーカードなどのインターフェイスを装備する。

□松下のホームページ
http://www.matsushita.co.jp/index.html
□ニュースリリース
http://www.matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn010921-1/jn010921-1.html

(2001年9月21日)

[fujiwa-y@impress.co.jp]

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