東芝は、BSデジタルチューナを内蔵したプリンタを参考出品した。プリンタ部は富士フイルム製のTA(サーモオートクローム)方式で、用紙はA6のみに対応。BSデジタルチューナで受信したハイビジョン映像を、フルカラーでプリントできる。同社ではテレビの使い方を広げるものとしており、チケットやアンケートといった、新しい放送コンテンツの制作チャンスを提供するという。発売は未定。 今回のCEATECでは、各社のブースで110°CS放送と連携する双方向・蓄積型放送サービス「ep」の紹介が行なわれたが、最も広い面積を使用していたのが東芝ブース。同社製のeSTBも参考出品されていた。「ep」については、INTERNET Watchの「衛星放送やネット放送を蓄積型メディアサービス『ep』」に詳しくレポートされている。
■ ビクターは新方式のAVアンプを出品
ビクターブースでは、巨大なステージを内部に設置し、大画面によるAV機器の紹介を行なった。 新製品では、10月22日発売の7ch AVアンプ「AX-V7000」が目をひいた。独自の高音質化技術「K2テクノロジー」の1つ、「CCフィルタ」を新搭載したフラッグシップモデルだが、ホームシアターを意識した展示ではなく、ヘッドフォンのみの視聴だったのが残念。
また、11月上旬に発売されるD-VHSの新モデル「HM-DH35000」も展示された。
■ 有機EL応用品を展開した三洋電機 三洋ブースでは、開発品の有機ELディスプレイを用いた参考展示を数多く行なった。とりわけ、メガネタイプのものやポータブル型はワイヤレスでの使用を提案。その多くが稼動品で、2003年頃の実用化を目指しているという。
オーディオ系の展示では、11月21日発売の「SSP-PD77R」と10月21日発売の「SSP-PD10」を出品した。
また、既発売の液晶プロジェクタやプラズマディスプレイを前面に出し、大画面による視聴を提案した。液晶プロジェクタの展示ではホームシアター向け機種をセレクトし、16:9の120インチスクリーンに投影。好評を博していた。
■ 110°CSに注力するマスプロ マスプロは、家庭内の同軸、Ethernet、電話ケーブルなどを分電板に集め、接続機器を集合ケーブルで配線する宅内高度情報通信システム「Family use Network」を提案した。電話、BS/CSデジタルチューナ、PCなどを接続し、テレビ受信とインターネットを分電板で一括してまとめるというもの。そのための情報用コンセントなどを各種展示した。 また、110°CSに対応するアンテナも参考展示した。「BC75K」は75cm径のアンテナで、マンションなどの共同受信に向けた製品。1本のケーブルでVHF、UHF、BSデジタル、110°CSを全戸に伝送する「2,600MHz伝送システム」に対応する。110°CSの右・左旋円偏波を重ねないように、左旋円偏波を周波数変換する。「BC45」は45cm径で、同じく左旋円偏波を周波数変換を行なうタイプ。
(2001年10月3日) [orimoto@impress.co.jp] |
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