サムスン、世界最大15.1型フルカラー有機ELディスプレイを開発


11月1日発表



 日本サムスン株式会社は1日、世界最大となる15.1型のアクティブマトリックス型有機ELをSumsungグループ関連会社の韓国Samsung SDIが開発したと発表した。この開発により、同社は有機ELディスプレイを「ノートパソコンやモニタ市場を視野に入れることができる」としている。

 開発に成功したのは、15.1型のアクティブ型有機ELディスプレイ。これまで10インチ以上は難しいとされてきた有機ELディスプレイでの大画面化を、TFT基板製造時の電流均一度の向上や、自社開発した高精細マスクと有機蒸着用の引張機により実現。パネルサイズは307.2×230.4mmで、解像度は1,024×768ドットとなっている。

 Samsungは、2000年3月から130人のスタッフと約30億円をこの開発に投入。2003年末には携帯電話やPDA用の有機ELディスプレイを事業化し、2004年からは本格的な量産体制に入るという。また、パッシブ型有機ELディスプレイについては、釜山工場で2型のフルカラータイプを試作しており、来年上半期からの量産を計画している。

□日本サムスンのホームページ
http://www.samsung.co.jp/
□Samsung SDIのホームページ
http://www.samsungsdi.com/
□ニュースリリース(日本サムスン)
http://www.samsung.co.jp/news/group/ng011101.html

(2001年11月2日)

[orimoto@impress.co.jp]

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