FourthVIEW事業では、特殊カメラ「FC1-V8」を用いた撮影システムをはじめ、独自開発のオーサリングシステムや、再生ソフトウェアを用いて製作者のソフト企画意図に合わせた総合的な映像製作の環境を提供する。これにより、視聴者が自由に円筒、全天球、円周の360度全方位に、視点・視線移動できるコンテンツが制作可能になる。 同様のシステムは、1月11日発売のプレイステーション 2用ソフト「スペースヴィーナス」で用いられたが、事業として正式に立ち上げるに伴ない、システム全体をリファイン。カメラも、スペースヴィーナスの時には、各部がガムテープなどで張り合わされるなど手作りの雰囲気が残っていたが、今回の「FC1-V8」で完成度を上げた。 カメラ台数は従来と同じ8台でデジタルベータカメラを使用し、中央の支柱の周りに下に向けて設置。下には斜めに取り付けられた鏡が取り付けられており、この鏡に映った映像がカメラに収録されることになる。 各カメラの撮像素子には、CCDを採用しており(画素数は未公開)、計8本のSDIで出力される。また、今回新たに、8台の液晶モニターが設置され、各カメラの映像を確認しながらの撮影が可能になった。
現在、提供可能な再生プラットフォームは「プレイステーション 2」のみ。しかし、今後DVD-ROMなどのパッケージメディアへの展開や、ネットワーク配信にも対応する予定としている。 なお、「FC1-V8」や、オーサリングシステムなどを単体で販売する予定はなく、コンテンツメーカーから制作を受託して、映像製作の環境を提供。プレイステーション 2の再生プログラムの開発まで行なう。 同社では、このFourthVIEW事業を「新しい映像表現として、映像製作者を中心とした業界に幅広く提案していく」としており、既に多くの引き合いがあるという。
また、「FourthVIEW」の技術を使用した初のソフトとして、プレイステーション 2用浜崎あゆみミュージック・ビジュアルソフト「A VISUAL MIX <ayumi hamasaki DOME TOUR 2001 A>」が12月13日に6,800円で発売される。
このA VISUAL MIXは、エイベックス株式会社と、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントが共同制作し、「FourthVIEW」の技術が全面的に採用されている。
□ソニーのホームページ (2001年11月7日) [furukawa@impress.co.jp] |
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