「CONTAX N DIGITAL」は、同社の銀塩一眼レフカメラ「CONTAX N1」をベースにしたレンズ交換式のデジタルカメラ。現在4本発売中のカールツァイス製CONTAX Nマウントレンズを装着可能となっている。 記録媒体はCF Type 1/2、microdrive(340MBの初期ロットは除く)。パソコンとはIEEE 1394で接続し、別売となるRAWデータの取り込み/展開ソフトの価格、対応OSなどは未定となっている。電源には単3ニッケル水素電池を4本使用する。 使用するCCDは、各社の中判カメラバッグで採用実績のあるPhilips製の35mm判サイズのもの。撮像面積が銀塩の35mm一眼レフと同じなので、縮小光学系を使うことなく、レンズの表記そのままの画角が得られる。ただし、従来の6枚張り合わせタイプではなく、新規の3枚張り合わせタイプだという。撮影感度はISO 50~1600相当。
記録画素数は3,040×2,016ドットで、RAWデータのほか、RGB-TIFF、JPEGでの記録が行なえる。JPEGの圧縮率は3段階。ファイルサイズはRAW=約9MB、RGB-TIFF=約18MB、JPEG3=約0.8MB、JPEG2=約1.5MB、JPEG1=約3MBとなっている。 また、光学ローパスフィルタには、同社の持つ単結晶技術を応用した「高複屈折ニオブ酸リチウム」を使用。これにより厚みが従来比で6分の1に抑えられ、「フルサイズCCD搭載のデジタルカメラを開発できた」としている。 撮影機能は、マニュアルフォーカスとオートフォーカスを自在に切り替えられる「デュアルフォーカス」、「対角5点測距」、「ピント位置3段階ずらし機能」といったN1ゆずりの機能を継承。連写は最高約3コマ/秒となっている。 シャッター速度は32~1/8,000秒。絞り優先オート、シャッター優先オート、プログラムオート、マニュアル露出、TTLオートストロボの各露出制御モードを備えている。 フォーカスモードは、シングルAF、動体予測付きのコンティニュアスAF、マニュアルの3種類となっている。測距はTTL位相検出方式を採用し、フォーカシングスクリーンは標準で全面マットタイプを搭載。各FXタイプへの交換も可能となっている。 また、背面に2型の低温ポリシリコンTFT液晶モニタを搭載するが、再生専用でフォーカスは行なえない。再生中は、撮影画像のヒストグラムの表示や、ピント状況を確認できる。 ホワイトバランスは、オート、ワンプッシュプリセット、カスタムの3種類。外形寸法は本体のみで152×79.5×138mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約990gとなっている。
西口泰夫社長は、「CONTAXの各シリーズでデジタル化を進めていくつもり」と同ブランドでのデジタルカメラへの本格参入を表明。京セラブランドのデジタルカメラも併売するが、「CONTAXブランドはカメラファンに、京セラブランドは一般ユースへ展開する」と住み分けを強調した。
また、2005年における同社の光学機器グループの売上高を1,000億円、税引前利益15%と強気の予測を発表した。同グループはデジタルカメラ、銀塩カメラ、応用製品で構成され、2005年でのそれぞれの比率はデジタルカメラ60%、銀塩カメラ35%、応用分野5%としている。 なお、CONTAX Nマウントの新レンズとして、新たに4本が発売される。12月8日に「Vairo-sonnar T* 28~80mm F3.5~5.6」(65,000円)と「Distagon T* 55mm F3.5」(15万円、要マウントアダプタ)、2002年2月15日に「Vairo-sonnar T* 70~200mm F3.5~4.5」(85,000円)、「Vario-sonnar T* 17~35mm F2.8」(25万円)の4本。N DIGITALのほか、銀塩一眼レフのCONTAX N1、同NX(12月8日発売、94,800円)で使用できる。
【主な仕様】
□京セラのホームページ (2001年11月15日) [orimoto@impress.co.jp] |
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ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp