日本TI、MP3 CDプレーヤー用ソリューションを共同開発
-低消費電力化、プレーヤーの小型化を実現


11月16日発表




 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社は16日、ハートランド・データ株式会社(本社:栃木県足利市)と共同で、CDサーボ制御処理用ソリューションを開発したと発表した。

 TIのオーディオ向けDSP「TMS320DA150」に、ハートランド・データのCDサーボ制御処理用ファームウェアを統合したソリューション。現在のMP3対応CDプレーヤーの多くは、デコードをDSPで、CDの回転、レーザのフォーカスなどを制御するサーボ処理を独立したマイコンで制御している。そのため、部品点数が多くなり、ボードの占有面積や、消費電力が大きくなってしまうという欠点がある。

 新開発のチップは、1チップでこれらの機能が提供されるため、機器の小型化やバッテリの寿命延長が可能。さらに2~3ドル程度のコスト削減が図れるという。

 0.15μmプロセスルールで製造されており、1.6Vで160MIPSの駆動が可能で、128KワードのSRAMも搭載。消費電力は前世代製品比で70%削減されている。

 また、ハートランドが開発したファイル情報ソフトのミドルウェアにより、楽曲の検索時間を大幅に短縮できるという。ファイルシステムはUDF、ISO9660、HFS(Mac OS準拠)などに対応。「ほぼすべてのCDライティングソフトに対応可能」としている。また、DRM(デジタル著作権管理)技術も搭載する。

 フォーマットはMP3のみならず、WMA、AAC、CD-DAにも対応。さらに、CD-TEXT、ID3タグ情報の文字情報表示や、各社のCDデコーダICもサポートしている。日本TIでは、ポータブルCDプレーヤー、ミニコンポおよびカーオーディオなどへの応用を見込んでいる。

□日本TIのホームページ
http://www.tij.co.jp/
□ハートランド・データのホームページ
http://www.hldc.co.jp/
□ニュースリリース(日本TI)
http://www.tij.co.jp/jsc/docs/news/scj0185.htm

(2001年11月16日)

[fujiwa-y@impress.co.jp]

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