「SD-9500」は、新設計の電源回路や高品位なパーツを使用したという同社のフラッグシップモデル。DVDビデオ、DVDオーディオ、音楽用プレスCDの再生のほか、CD-DAを記録したCD-R/RW、CD-R/RWに記録したMP3ファイルの再生もサポートする。 ビデオDACには、米アナログデバイセズと共同開発した108MHz/14bitの「ADV7304」を採用。コンポーネント、S映像、コンポジットの全6出力を108MHz/14bitで構成し、さらにDAC部には新技術の「NSV(ノイズシェーピングビデオ)」プロセスを投入した。これらにより「高いリニアリティと低ノイズを両立した」という。 また、従来はY信号のみに適用していた「スーパーサブエイリアスフィルター回路」をY、U、Vの全系統に装備。クロマ域の切れが格段に向上したとしている。 プログレッシブ化回路には、ピクセルレベルの動き検出を行なう「新リアルシアターモードプログレッシブ回路」を搭載。フィルム素材、ビデオ素材ともに「フラグ検出に頼らない正解な処理を行なう」(同社)。さらに2-2プルダウンにも対応し、30pソースの変換も可能となっている。 音声DACには、アナログデバイセズの最新型マルチビットデルタシグマDAC「AD1955」を採用した。「AD1955」は、単体でのダイナミックレンジが120dB以上など、優れた特性を持っているという。これを全チャンネルに搭載し、「DVDオーディオの能力を最大限に引き出す」としている。 また、デジタル音声を192kHz/24bit(または176.4kHz/24bit)にアップサンプリングする「DD(Digital to Digital)コンバータ」を内蔵。2ch再生時のみ、プレスCDを含めたアナログ出力可能なすべての音声を192kHz、あるいは176.4kHzで再生できる。さらに、外部からのデジタル入力に対してもDDコンバータを適用できる。 本体内部は、映像と音声系基板を完全に独立して設置。干渉を最小限に抑えたという。また、回路ブロックごとにレギュレータを搭載するなど、基板内でも相互干渉を低減。レギュレータは映像部に10個、音声部に12個を搭載している。アナログ用コンデンサには高音質とされるSWレギュレータ用のものを使用している。 映像出力はコンポーネント(BNC)、D1/D2、S1映像、コンポジット(RCA)。音声出力には光デジタル×1系統、同軸デジタル(RCA)×1系統、アナログ2ch×2系統、アナログ5.1ch(RCA)×1系統を装備している。アナログ音声出力にはXLR端子とRCA端子の2系統を搭載し、RCA端子は削り出し、XLR端子はノイトリックス製を採用する。また、他のプレーヤーやトランスポータの外部DACとして使用するため、光デジタル、同軸デジタルの2系統のデジタル入力を備えている。 外形寸法は430×315×118mm(幅×奥行き×高さ)、重量は10.2kg。天板、リアパネル、内部補強材、インシュレータ、端子固定用ビスなどには、美観と強度の点からステンレスを使用したという。
□東芝のホームページ (2001年11月16日) [orimoto@impress.co.jp] |
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