加賀電子、ノンリニア編集システム「CineWave」を取り扱い開始
―非圧縮のHDをサポート、編集ソフトはFinal Cut Pro 3


CineWave設定画面
2月中旬出荷予定

システム価格:約450万円から

連絡先:情報機器事業本部
    アップル販売事業部
    Tel.03-3268-2204



 加賀電子株式会社は、ピナクルシステムズ株式会社の非圧縮リアルタイムノンリニア編集システム「CineWave」の出荷を2月中旬から開始する。PowerMac G4を含むシステムで提供し、標準的な納入価格は、アナログSD編集用の「CineWave RT」が約450万円、デジタルSD対応の「CineWave SDI」が約550万円、HDとデジタルSDをサポートする「CineWave HD」が1,200万円程度となる。

 「CineWave」は、非圧縮でのSDおよびHD映像素材の編集を特徴とした、Macintoshベースの業務用ノンリニア編集システム。国内では株式会社イメージワンが取り扱っていたが、2月中旬より加賀電子からも出荷されることとなった。

編集にはFinal Cut Pro 3を使用し、ほとんどの処理がレンダリング待ち時間なしで可能 Pinacle Systems副社長のLaurin Herr氏。「CineWaveを使う制作者にはコーヒーブレイクがない」 デモには最新のデュアル1GHzのPower Mac G4が使われた

 基本的なパッケージ構成は、アップルコンピュータの「Final Cut Pro 3」と、ピナクルシステムズのPCIカード「TARGA Cine Engine」。これにエフェクトツールの「Commotion Pro」や、入出力ボックスが加わる。入出力ボックスは、アナログ(コンポーネント、S映像、コンポジット)、デジタルSDI(SMPTE 259M)、デジタルHD(SMPTE 292M)、アナログおよびSDI両用(コンポーネント、S映像、コンポジット、SMPTE 292M)の4種類が用意され、TARGAに接続する。

 編集のベースとなるのはFinal Cut Pro 3で、リアルタイム処理などをTARGAが行なう。同システムの最大の特徴は、SD、HDともに非圧縮のままQuickTimeネイティブで扱えること。このため、SCSI接続の外付けHDDも専用で用意しているという。また、Affter EffectsやPhotoshopといった、他のQuickTimeアプリケーションとの連携も行なえる。

 また、OfflineRTでの編集環境にも対応。そのほか、16:9アスペクト比への対応や、モーショントラッカー、ペインティング、コンポジティングといった機能を搭載し、EDLをベースにしたバッチ取り込みも行なえる。

 都内で4日に行なわれたデモンストレーションでは、発表されたばかりのデュアル1GHz CPUのPower Mac G4を使用。「千年の恋」などのHD素材を編集していたが、ほぼすべての処理が高速に動作していた(ただし、Commotion Proへの受け渡し時のみ、フリーズする場面もあった)。

 また、今回の発表にあたってPinacle SystemsのLaurin Herr副社長が来日し、CineWaveのプレゼンテーションを行なった。その席で「導入コストは、これまでのシステムに比べて4分の1から10分の1。このコストで提供できることはPinacleにとっても胸をはれることだ」と語った。

□加賀電子のホームページ
(2月4日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.taxan.co.jp/
□ピナクルシステムズのホームページ
http://www.pinnaclesys.co.jp/
□CineVaveの製品情報(イメージワン)
http://www.imageone.co.jp/csi/cinewave/

(2002年2月4日)

[orimoto@impress.co.jp]

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