「CineWave」は、非圧縮でのSDおよびHD映像素材の編集を特徴とした、Macintoshベースの業務用ノンリニア編集システム。国内では株式会社イメージワンが取り扱っていたが、2月中旬より加賀電子からも出荷されることとなった。
基本的なパッケージ構成は、アップルコンピュータの「Final Cut Pro 3」と、ピナクルシステムズのPCIカード「TARGA Cine Engine」。これにエフェクトツールの「Commotion Pro」や、入出力ボックスが加わる。入出力ボックスは、アナログ(コンポーネント、S映像、コンポジット)、デジタルSDI(SMPTE 259M)、デジタルHD(SMPTE 292M)、アナログおよびSDI両用(コンポーネント、S映像、コンポジット、SMPTE 292M)の4種類が用意され、TARGAに接続する。 編集のベースとなるのはFinal Cut Pro 3で、リアルタイム処理などをTARGAが行なう。同システムの最大の特徴は、SD、HDともに非圧縮のままQuickTimeネイティブで扱えること。このため、SCSI接続の外付けHDDも専用で用意しているという。また、Affter EffectsやPhotoshopといった、他のQuickTimeアプリケーションとの連携も行なえる。 また、OfflineRTでの編集環境にも対応。そのほか、16:9アスペクト比への対応や、モーショントラッカー、ペインティング、コンポジティングといった機能を搭載し、EDLをベースにしたバッチ取り込みも行なえる。 都内で4日に行なわれたデモンストレーションでは、発表されたばかりのデュアル1GHz CPUのPower Mac G4を使用。「千年の恋」などのHD素材を編集していたが、ほぼすべての処理が高速に動作していた(ただし、Commotion Proへの受け渡し時のみ、フリーズする場面もあった)。 また、今回の発表にあたってPinacle SystemsのLaurin Herr副社長が来日し、CineWaveのプレゼンテーションを行なった。その席で「導入コストは、これまでのシステムに比べて4分の1から10分の1。このコストで提供できることはPinacleにとっても胸をはれることだ」と語った。
□加賀電子のホームページ (2002年2月4日) [orimoto@impress.co.jp] |
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