PMA-2000IV-Nは、ベースモデル「PMA-2000III-N」で評価が高かったUHC(Ultra Hight Current)-MOSシングルプッシュプル回路や、L.C.(Leakage Canceling)マウント・ツイン・トランス、高剛性6ブロック・セパレーテッド・シャーシなどを継承。「DVDオーディオやSACDなどに対しても対応できるワイド&ダイナミック再生を実現」したとしている。 UHC-MOSは、「高度なスピーカードライブ能力と高音質化の両立」を図って開発された素子。最小単位の増幅素子で、通常の3~10倍の電流供給能力を持っている。 L.C.マウント・ツイン・トランスは、2つのトランスを並列接続することで、互いの磁気の影響をキャンセルして、電気・磁気特性を大幅に改善したもの。取付けについても、特殊樹脂、防振ゴムなどを組み合わてフローティング効果を高めている。 また、電源回路は、整流用に大電流型ショットキー・バリア・ダイオードを、電源コンデンサに新開発のオーディオ用大容量ブロック型電解コンデンサを採用した「HIGH CURRENT DYNAMIC電源回路」となっている。 ボリューム回路や、トーン回路、パワーアンプ回路についても、実使用時の再生周波数の上限を100kHzに設定して設計が見直されている。 さらに信号レベルに応じて遮蔽を徹底し、厚さ1.6mmの黒色処理鋼板を使用した6ブロック・セパレーテッド構造を採用。パワーアンプブロックをL/R対称に配した、ツインモノラル構成となっている。加えて、弾性ゴムと、ラジエータースタビライザーによってダンプされたラジエーターを、フットの真近に直付け。これにより、パワートランスなどの他の振動源との干渉を抑えた。 入出力端子として、プリアンプや、サブウーファなどとの接続に便利なプリアウト端子、パワーダイレクト入力端子を新たに設けた。プリアウト端子は、PRA-S1と同じくMOS-FET出力のディスクリート構成フラットアンプより出力する。 パワーアンプダイレクト入力端子は、バックパネルのスイッチを切替えることで、フロントパネルの入力セレクタにより選択が可能になる。それ以外のポジションでは、プリメインアンプとして動作するので、ピュア・オーディオ・システムと、AVシアターシステムとを一本化することができる。なお、パワーアンプへの入力切替は「厳選したリレーを使用している」(同社)という。 また、初段にローノイズFETを採用した、ディスクリート構成のフォノイコライザも搭載。電源も専用に安定化を図り「アナログレコードも高音質に再生する」としている。バックパネルのスイッチ切替でMCカートリッジにも対応する。
スピーカー端子は、バイワイヤリング対応の大型金メッキターミナル。入力は PHONO(MC/MM)、CD、TUNER、DVD/AUX-1、AUX-2、POWER AMP DIRECT、TAPE-1/CD-R、TAPE-2/MD。出力は、TAPE-1/CD-R、TAPE-2/MD、PRE OUTを装備する。ACアウトレットも連動2系統、非連動1系統を備える
【主な仕様】
□デノンのホームページ (2002年2月12日)
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