展示物は、コンセプト原画、テディ・ロボット、デイビット(ハーレイ・ジョエル・オスメント)およびジゴロ・ジョー(ジュード・ロウ)のコスチューム、ルージュ・シティのミニチュアセットなど。劇中に出てきたアンフィピコプター(水陸両用ヘリ)の展示も行なわれる。 今回の開催にあたり、映画「A.I.」のエグゼクティブ・プロデューサー、ヤン・ハーラン氏が来日し、記者会見を行なった。同氏はA.I.のプロットと絵コンテを作成した故スタンリー・キューブリック監督の義弟でもあり、A.I.展のプロデューサでもある。 キューブリックとは'70年からの付き合いで、「バリー・リンドン」、「シャイニング」、「フルメタル・ジャケット」、「アイズ ワイド シャット」といった、'75年以降のほとんどのキューブリック作品で製作総指揮を務めている。 同氏によると、キューブリックがA.I.の製作をスピルバーグに依頼したのは'93年から'94年にかけてという。それ以前からキューブリックは、主役のデイビットに子役ではなくロボットを使おうと考えていたが、技術的な問題から断念している。ロボット起用の理由は「数年かけて撮影するキューブリックのスタイルだと、撮影期間中に子役が成長してしまうから」(ヤン)とのことで、すばやく撮り終えるスピルバーグなら子役でも可能と考え、昔からの友人のスピルバーグに頼むことになったいう。 「両監督の意見の衝突はなかったか」との質問には、「スピルバーグは、キューブリックの持っていた元々のコンセプトを最新技術でリアルに描いている。観客に結末をゆだねるエンディングや人間性の描写など、A.I.には『2001年』との相似も多い。ただし、(ジョン・ウィリアムスによる)音楽やジゴロ・ジョーの登場は、スピルバーグらしい彼のオリジナルだろう」と回答した。 また、キューブリックの人間性については、「一般人には謎めいた才能に長けた人。仕事熱心で(努力の必要ない)『天才』という言葉を嫌い、生み出す工夫を常にしている人だった。『新しい思想や工夫がない限り、映画を撮る必要がない』とも。共同作業は苦しかったが、ブラックユーモアが得意で家族やペットを大事にする一面もあった」と語った。
DVD「A.I. 特別版」は、本編ディスクおよび特典ディスクの2枚組みで3月8日に発売。本編はスクイーズ、ドルビーデジタルサラウンドEXで収録される。価格は2,980円。レンタル版も同時にリリースされる。
初回生産分は特製スリープ・ケースとミニロビーカードが付属するスペシャルパッケージ。予約購入者には、テディのキー・チェーンが先着でプレゼントされる。
□ワーナー・ホーム・ビデオのホームページ (2002年2月13日) [orimoto@impress.co.jp] |
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