2000年9月発売の「EOS D30」の後継機で、撮像素子のCMOSセンサーを有効311万画素から有効630万画素にスペックアップしている。CMOSセンサーのサイズは22.7×15.1mmで、実撮影画角はレンズ表記の約1.6倍となる。なお、CMOSセンサーは今回も自社製。 記録メディアにCF Type 2を採用し、microdriveにも対応。PCとの接続はUSB 1.1で行なう。対応OSはWindows 98 SE/Me/2000/XP、Mac OS 8.6~9.2。 バッテリは専用リチウムイオン「BP-511」で、内蔵ストロボOFFで約620コマ、内蔵ストロボ50%ONで約490コマの撮影が行なえる。 D30にもあったLargeとSmallのほか、記録解像度としてMiddleを追加。記録解像度は3,072×2,048/2,048×1,360/1,530×1,024ドットの3種類となった。JPEG圧縮率は、FineとNormalの2種類。RAWデータ記録も引き続き採用し、RAWデータからJPEG形式のMiddle/Fineを抽出できる。なお、RAWデータ時の記録解像度はLargeのみ。 また、D30では撮影後に30秒の処理時間が必要だったノイズリダクション機能を、待ち時間なしで適用できるようになった。このためD60では、ノイズリダクションOFFの設定ができず、デフォルトでONになっている。
D30は「光源付近に赤いゴーストが発生する」ことが指摘されていたが、D60ではローパスフィルタの構成を変更することでこれを改善。また、AF測距輝度範囲もEV2~EV18からEV0.5~EV18に拡大し、さらにAF補助光の投光アルゴリズムを変えることで「低輝度領域でのAF性能が向上した」という。
ファインダにも手が加えられ、AFフレーム表示ではピントの合った点が赤く光るようになったほか、ニューレザーマットスクリーンの拡散特性を改善、ピントの山がつかみやすくなったとしている。また、ファインダ内表示にストロボ調光補正マークと連続撮影時の最大撮影コマ数、CFカードの撮影可能コマ残数が新たに表示されるようになった。 起動時間も短縮された。約50%記録済みのmicrodrive 1GBを使用した場合、D30では約3.5秒かかっていたが、D60では約2.2秒。液晶モニタは1.8型で、視野率は100%。斜め方向からの視認性を高めたという。また、「現像パラメーター」に、「色あい」を追加。色相の調整が可能となり、特に肌色の調整で威力を発揮するとしている。
「D60 Kit」には、バッテリ、充電器、DCカプラー、電源ケーブル、ビデオケーブル、USBケーブル、CD-ROM2枚、ネックストラップを同梱。一方、本体のみにはCD-ROMとネックストラップが付属する。
外形寸法は149.5×75×106.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約780g(本体のみ)。D30より30g程度重くなっている。
□キヤノンのホームページ (2002年2月25日) [orimoto@impress.co.jp] |
I |
|
00 | ||
00 | AV Watchホームページ | 00 |
00 |
ウォッチ編集部内AV Watch担当 av-watch@impress.co.jp